神奈川県に唯一残る「小原宿本陣」
４月２日（木）
八重山から津久井湖の桜を見に車を進めたが、
途中でいつもの「思い付き行動」
その「思い付き行動」とは…
JR相模湖駅前の信号まで来た時、
この近くに「本陣」があると聞いた事を思い出す。
一度は見てみたいと思っていた処。
記憶では、
駅から少し八王子方面に行った所と記憶に残る。
あてにならない最近の記憶
違ったら、元の道に戻ればいいや！
と軽い気持ち。
ありました！
駅前より少し先へ行った道沿いに、その本陣はあった。
まず、その先にある「小原の郷」の駐車場に車を停める
小原の郷の風景
道の駅と思える程広い敷地。
中には小原宿本陣に保管されていた古文書や資料、
周辺地域の貴重な出土品の展示されている。
少し中を見学。
ここで宿に関連するパンフレットなどを頂き、
それを見ながら本陣へ向かう。
本陣はここから歩いて数分の所。
ここが「小原宿本陣」
庭の植木も良く手入れされている。
本陣入口
風格ある建物
鬼瓦には「本陣」の文字
小原宿本陣の説明書き
写真右下
クリックで拡大
クリックで拡大この建物は江戸時代の物らしい。
現存する建物としては、神奈川県唯一のものだそうだ。
庭から控えの間を望む
雛人形が展示されていた。
家の中に入って見る。
家人用入口の土間から入って見る。
広い続き部屋が広がる。
ボランティアの方か？一回り説明をして下さった。
天井も一般の造りより高い。
大名入口？には、立派な籠が展示されている。
襖絵は、狩野派が書いた物らしい。
大名が旅の疲れを癒した部屋。
贅を尽くした造り
大名の部屋から望む庭
大名専用の厠（トイレ）
畳がひかれている。
この畳は最近新しくしたそうだ。なので綺麗（笑）
子供の頃のトイレを思い出す。
畳はなかったけど（笑）
男子用トイレ
江戸時代にこれがあったかは不明
家人用の部屋
「机と火鉢」
机上には昭和初期の尋常小学校及び高等科の教科書。
「電話機」 古いですね
「納戸部屋」
「昔の枕」（船枕）
「機織り機」
「台所」
「ひじろ」（囲炉裏）
「ひじろ」と言ったら、奥さんが「何それ？」と分からないようだ。
子供の頃、我が家にあった囲炉裏の事を「ひじろ」と言っていた。
江戸っ子の奥さんには分からないようだ！
この「ひじろ」という呼び方を調べてみたら、
なんと甲州弁。
初めて知った（笑）
我が家は甲州だったのか？？？
この家は、昔の我が家を思い出すものが沢山あるようだ。
２階にあがって見る。
ボランティアの方は１階まで。
畳が敷かれた広い部屋。天井も高い。
ここはその昔、２階で養蚕をしていたようで、
この広さが必要だったのだろう。
ここには、昔の農機具が展示されていた。
中央に「蓄音機」
蓄音機と言えば、我が家にもあったが、
幼少の頃、遊んでいて壊してしまい、
随分怒られた記憶が蘇る（苦笑）
当時のレコードも随分割って遊んでいた。
今あれば！
…と、この歳になって価値が分かり後悔するばかり
「籠」
繭を作らせる「藁まぶし」
我が家も養蚕していたので、懐かしい品の一つ。
当時、まぶしに作った繭を取るのを手伝わされたっけ。
糸を取る道具
中央は「毛羽取り機」
繭の余分な毛を取る道具
「とあおり」
脱穀した籾殻を分別する機械
脱穀機がモーターになった以後も、これは使っていたな～
ボランティアの方にお礼を申し上げ帰るとします。
帰りがけに、
そのボランティアの方が祭りの話をしてくれた。
１１月に「小原宿本陣祭」が行われるそうだ。
前回の祭には、相模原市長が殿様として参加されたそうだ。
豪勢な大名行列も行われるそうだ。
一度見てみたいですね～
殿様の宿場としての建物の造りは贅を尽くしていた。
その風格も立派だが、
私には、
幼少時代を思い出す空間へ迷い込む場所でもあった 
本陣裏広場の桜が満開でした。
本陣が宿場として賑わって居た頃の桜はどんなだったろう？
そんなことを思いながら、本陣を後にした。
そして、次に向かったのが、
本来の予定であった津久井湖の桜
そのお話は次回へ続きます。
最後までお付合い有難う御座いました。
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