霧ヶ峰ハイキング(後半)

 霧ヶ峰ハイキング(前半)から続きです。
 
少しお腹が膨らんだので元気になりました。
八島ヶ原湿原は木陰がないので、
暑い日は気をつけなくてはいけないようです。
 
太陽は頭の真上です。
さらに暑くなりそうなので早めに出発しました。
 
 
道は下り坂。木も大分増えてきました。
下りきった所は、草原が広がっています。
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少し進むと八島ヶ原湿原です。ゲートが出てきました。
 ドアを開け入ってから開かないようロックします。  
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 湿原が広がります。  
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湿原の木道を進みます。 
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今まで石がゴロゴロの道で、疲れ気味の足に木道優しいですね。   
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水に空の青が写りこんでいます。周りの緑も綺麗です。
 ここ八島ヶ原湿原は、古く昭和14年に国の天然記念物に指定されるほど
大切な自然なのですね。
 
湿原のことをちょっと紹介します。
 

 標高1630m~1797m。長野県のほぼ中央、3000ヘクタールの大草原が広がる霧ヶ峰高原の北西部に位置する八島湿原一帯は自然の大変豊かな所です。
 中でも日本を代表する高層湿原である八島ヶ原湿原はその重要性を早くから認められ、1939年(昭和14年)に国の天然記念物の指定を受けした。
 また国の文化財としても登録されました。12.000年の歴史を持つ湿原の主役ともいえるミズゴケの種類は18種にのぼり八島ヶ原湿原の約490倍もある日本最大級の釧路湿原とほぼ肩を並べています。
 
 総面積は43.2ヘクタール、泥炭層は8.05mに達しています。低層部分はヨシ、アゼスゲ、カサスゲなどで成立しているヨシ・スゲ泥炭。中間はオオミズゴケ、ワラミズゴケなどで成立しているヌマガヤ湿原。高層部分はイボミズゴケ、チャミズゴケ、ムラサキミズゴケ/ワタスゲ、ミカヅキグサ/ツルコケモモ、ヒメシャクナゲなどで構成されていミズゴケ湿原です。
 人間にたとえれば100才を超えている八島ヶ原湿原は周辺の森林化や降雨量の減少などに伴い乾燥化が進んでいますが、周囲にはこの地で発見され「キリガミネ」と名のつくものを含め年間約360種類もの植物開花し草原に彩りを添えています。また、当然のことながら豊かな環境はさまざまな生き物たちを育み続けています。  八島湿原便りより

 
ただの湿原ではないのですね。勉強になりました。
 勉強はこのくらいで、湿原探索です。
木道沿いにはお花がいっぱい咲いています。
 
お花鑑賞としましょう!
 
アカバナシモツケソウ 
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ヤナギラン
 
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ノハナショウブ 
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カラマツソウと蝶(キンボシヒョウモン)
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ホソバキリンソウ 
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ノリウツキ
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ニッコウキスゲ
 
 
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ヤマホタルブクロ 
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ツルガネニンジン
 
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キバナノヤマオダマキ 
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イブキトラノオ 
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キンバイソウ 
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 素敵な花を堪能していたとき、アクシデントが発生!
 
今まで元気にお花観賞していた奥さんの様子が少し変です。
急に足取りが遅くなり、顔が苦しそうです。
 
まさか熱中症?
 
湿原に入って30分程。
八島ビジターセンターを少し通り過ぎたあたりです。
ゴールまではまだ距離もあります。
 
まず水分補給!と思ったが、余分に持ってきた水も、
今日は暑かったので飲んでしまい有りません
 
このまま進むのは危険なので来た道を戻り、
ビジターセンター近くの木陰のベンチに座らせました。 
私はビジターセンターへ水を買いに走りました。 
Lの水とスポーツ飲料、さらにパンを買って戻り飲ませました。
昼食も少なかったので、パンも食べさせました。
 
 
しばらくすると、
大分落ち着いてきて、顔色も良くなってきました。
日射病になりかかっていたのかな?
まずは事なきを得てよかったグッド!
 
 帰って見たTVのニュースでは、この日は相当暑かったようです。
 
それにしても今日は暑いですね~
 
 
奥さんに元気が少し出てきた頃、
近くにいた初老のご婦人が声をかけてきました。
その方は、ご夫妻と娘さん夫婦、
お孫さんの5人で岐阜から来られたようです。
 
時半に岐阜を出て4時間ほどかけて来られたそうで、
ご家族皆さんで写生を楽しまれていました。
 
ご婦人は足が少しご不自由なので木陰で一人留守番とのこと。
 京都も近いが岐阜と同じく暑いので、
涼しい長野へ来ることが多いそうです。
 
 ここは岐阜と比べれば別天地!とおっしゃっていました。
  
どこを歩いて来られたの?
と聞かれ、
あの向こうに見える丘を歩いてきた!
 
ベンチから見える湿原の向こうに連なる丘を指さすと、
ビックリされていました。
 
 
そんな時、私達の話を聞かれていた初老のオジイサンが、
Q:何故、車山は木が無いのかな~
 
 この方、最初は女性のご主人かと思ったが、
まるっきり違っていました(笑)
 
確かに!何故だろう?
 
今まで当たり前に見ていたこの景色。確かに不思議だ。
当然、ご老人のこの質問にその場では返答が出ませんでした(汗)
 
この疑問は、その後ずーと胸につかえていました。
そこで、調べてみたらありました。答えが・・・

それは、江戸時代以来、山麓農民の長年の採草や野焼きなど人為によって森林化がストップしてきたようだ。でも放置すると樹木が侵入し、森林へと自然に遷移してしまうらしい。そのため、この草原を維持するため昔諏訪の人々が、草を利用するために、木を切ったことと、高地なので、木の育成が平地より遅いため、現在の状態が保たれているようです。ただ、最近は草の利用も減ったため、森林化が進んでいるようです。そのため、「美しい環境づくり諏訪地域推進会議」により保全活動が行われているようです。    
八島ヶ原湿原にご興味ある方はこちらから
ダウン
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 草原といえば阿蘇の草千里はもっと広い。草千里のことも調べてみました。ここも霧ヶ峰と同じく、縄文時代から草原化は行われていたようですね。野焼きをし、樹木を消失させる。でも火に強い地下茎をもつススキやイネ科の植物は春になるとまた目を出す。そのススキ(カヤ)を使って屋根を葺いたりしていたようです。
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野焼きと言えば、箱根のススキ草原の山焼きは有名ですね。ここの野焼きを行う理由は他所と同じようです。
    このことの詳しい内容ご興味ある方はこちらをご覧ください。
 ダウン

 
 
このことを、
質問してきたオジイサンに教えてあげたかったな~
 
いろいろお話をしていたら、写生を終えたご家族が戻って来られました。
 奥さんの体調も良くなったので、
ご家族の皆さんにお別れをして湿原を進みます。
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幸いなことに、そこから先は木陰も多くなりました。  
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白樺の林がとてもきれい。
 
余談ですが…
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この八島ヶ原湿原を見るのなら八島ビジターセンターがお勧めです。
駐車場から歩いて直ぐ湿原を見ることができます。
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白樺の林を抜けると、その先は湿原の端になります。
反対側のゲートがありました。
そこを出た所に湿原から流れ出る小川がありました。  
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水は一滴も無くカラカラに干上がっています。
そういえば、湿原と言っても水が見える所は数箇所。
以前はもっと水が多く有ったような気もします。
 やはり水が少ないのかな?
 
河口湖でも水位が下がっていると言っていたが、
異常気象のせいなのか? 
この自然がいつまでも残ってくれると良いのですが…
 
 
 湿原も外周を回り、林も終わりです。 
暑さに気をつけないと!
後は最後の丘越えです。丘を越えれば出発した駐車場。 
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最後の登りは心理的にも気が重い。 
でも、登りきればゴールです。
 
私達が躊躇しているとき
中年の女性が一人、私達の脇を軽快に追い越して行かれます。
 
少し行った所で休憩されていたので声をかけました。
 千葉からお一人で来られていて、
私達の内側のコースを歩いてこらえたようです。
 
これから乗鞍に向かい、明日乗鞍を歩かれるようです。
凄い!
 
バスの時間があるからと、
時計を気にしながら先を急いで行かれました。 
 
私達も負けじと、 最後の力を振り絞って登りました。
途中で何度も息を整えながら登ります。 
 心配だった奥さんも休み休み登頂できました 
 
登りきった所から見る景色、左下が八島ヶ原湿原です。  イメージ 22
 
 
大きなアクシデントがあった今回のハイキング。 
私を気遣っていた奥さんが、
まさか体調不良になるとはびっくりでした。
 
何はともあれ、ここまで来たらもう安心です。
  
ここは駐車場から直ぐなので、軽装の人が大勢いました。 
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息を切らして苦しい登りの時など、ふっと思います。
 
家に居ればエアコンの効いた部屋で、
TVや音楽を快適に楽しんでいられるのに、
なぜ苦労してまで歩くのかな~
  
でも、でも苦しいけど!
完歩した時の達成感は何物にも代えることはできませんね。
 
これがあるから、また歩きたくなる。
人生と一緒かな?
でも私の人生の達成感はあったかな~(苦笑)
 
一人、こんな事を思いながら、
しばし広々した景色を味わったあと、車へ戻ります。 
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下りの途中、電線の柵に囲まれた所がありました。  
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中には、ニッコウキスゲが咲いていました。
昔は一面咲いていたニッコウキスゲですが、野生動物が食べてしまうので、
保護をしないと見ることができなくなりそうです。
 
何はさておき、無事到着です。時間は午後3時50分
 ソフトクリーム屋さんで、定番のソフトクリームを買ってきました。
 車山のレーダーを背景に
 
乾杯!
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今回の記録
総時間=約6時間  総歩数=23,624歩
 
いろいろありました。
体調不良やら、分からない事を聞かれたり、人生を考えたり 
 
でも、何とか無事完歩できました。
 
こんな珍道中に最後までお付き合い頂き
有難うございました。