実用として使われる革のうち、最も利用度が高いのが牛革で、
牛革といえば、成牛革の中でもステア・ハイドが一般的です。

ステア・ハイドとは食肉の品質UPの為に、
生後六ヶ月以内に去勢されたオスの成牛革のことです。

と簡単に言いましたが、、

生まれて半年で、キ〇タマを取られるんですよ。
男として、とても感慨深い話です。

去勢する理由は、「精巣があると肉が固くなるから」ということらしいです。

去勢された牛は気性が穏やかで、他の牛とのケンカが少なく、
そのため傷がつきにくい。

だから厚くて上質な革になる。



私達はその革を使ってつくったアイテムを身に付け、日々を生き抜き、
その中で革に がついていく。



そう考えると、

この傷が愛おしくないワケがない。

化学繊維にはない感触や温かみがあるのも当然なんですよね。


革は食用肉の副産物ではありますが、命をいただくこと に変わりはない。

革製品を身に付けるということは、
時空や生物間を越えた、コミュニケーションなんだと思っています。


だから、革は愛されることで表情が変わってくる。
そして、キズやシミに対する自分自身の感じ方も変わってくる。



人間のエゴや、生き抜くための先人の知恵、
そして長い歴史のなかで培われてきた「革をつくるという匠の業」。

革という素材に関して表層を見るだけではなく、
そういった根底にあるものを知りながら接していると、
革の魅力がどんどん増していくように思います。

-------今後も、革のことをお伝えしていきたいと思います!


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