
20年以上前。
スイッチが若者が通う代表格のヘアサロンのように言われてた頃。
「気になるサロンってありますか?」
の問いによく答えていた美容室があります。
きっと東京の有名サロン名を期待された問いだと思うが、
僕の答えはいつも違った。
「昔からあるおばちゃんサロン」そう答えていた。
「ビューティサロン⚪︎⚪︎」「〇〇美容室」みたいな、
創業者の先生の名前が入ったような美容室。
当時は「パーマ屋さん」みたいな言い方もしてたかな。
そんな中でも気になる一軒の美容室があった。
通勤の途中にあった歴史を感じる美容室。
そんな中では少し大きめの美容室でスタッフは7〜9名くらい。
一番若い方でもたぶん60代くらいかな。
朝は円陣を組んで朝礼をしてる様子。
ハイキャリアの皆さんが背筋を伸ばして何度も大きく頷く様子が目に留まる。
たまに通る日中はお客様でいっぱいだ。
入り口あたりで大きな風呂敷みたいな包みを広げるお客様に
親しげに嬉しそうにするスタッフさんを見ることもあった。
お客様たちは何十年も通うお客様たちだろう。
きっとこのサロンが無くなるとものすごく困る人たち。
美容室の情報が世間に広まるのは若者が通うようなサロンばかりの時代。
昔から美容室が一軒、また一軒と廃業が目立ち出した頃。
美容室の業界は新しい時代に入り出した変革期。
それでも
「次から次に出来る今風の美容室が何年やっていけるだろうか」
そんな疑問に、より凄さを感じさせる大御所美容室の存在感。
サロンは2〜5席くらいまで小規模ながら、
この街で何十年も支持されてきてこそ存在してきたレジェンドたちだ。
時代や形が変わっても、
きっとそこには欠かしてはいけない要素が、想いが、
たくさん詰まってに違いない。
それはきっと積み重ねて、見つける姿勢がないと習得できない何かだ。
街中にある今のヘアサロンのほとんどはあそこには辿り着けないだろう。
繁華街では10年保たせるのはほぼ不可能と言われる美容室の業界。
スイッチは29年目、
大先輩のの彼女たちに少しだけ近付けたのかな、、
僕が見たあの存在はまだまだこれからの景色だったのかもな。