週末のお楽しみ4コマ漫画！「ハロルドフライのまさかの旅立ち」は、800キロ歩き旅ロードムービー！

「いらっしゃい！
マズル刑事、ミケット刑事
見回りとうそぶいてサボりへと旅立った
ミケット刑事にぴったりの

ロードムービーありますよ！」

「見回りの間に

ちょっと休憩しただけっす！」

「まあ、とりあえず
そうゆうことにしときましょう。
この映画の原作は、世界37カ国で発売され
累計発行部数600万部のベストセラー
ハロルド・フライの思いもよらない巡礼の旅。
主人公はイギリスアカデミー賞俳優の
ジム・ブロードベント。
妻役には「ダウントン・アビー」シリーズの
ペネロープ・ウィルソンです」

「渋い俳優陣だね？
年寄りのロードムービーなの？」

「はい、定年退職して
妻モーリーンと平穏な日々を過ごしていた
ハロルド・フライのもとに、
思いがけない手紙が届きます」

「ふんふん」

「差出人はかつてビール工場で
一緒に働いていた同僚クイーニーで、
ホスピスに入院中の彼女の命は
もうすぐ尽きるというんです」

「ああ～」

「ハロルドは家の近所のポストから
返事を出そうと出かけるんですが
ふと思い立ち、本人に直接伝えようと
800キロ離れた場所にいるクイーニーの
もとを目指して、そのまま

手ぶらで歩き始めます」

「ええ！800キロって
どれくらいの感じっすか？」

「大体東京から広島くらいですかね」

「うええっ！絶対無理っす！」

「ホスピスに電話をかけたハロルドは
私が歩く限りは、生き続けてくれと伝言し、
歩き続けることに、余命わずかな
クイーニーの命を救う願いをかけるんですね」

「そうなんだ」

「実はハロルドには、自分の家族のことで、
どうしてもクイーニーに伝えたい
ある思いがあったんです」

「信じることの大切さ、しかし
信じることで全てが救われるわけでは

ないというシニカルな視点。

イギリスの美しい自然をバックに
様々な人たちとの出会いと、

自分と向き合うことの大事さ
生きづらさを感じる人の

小さな救いを描いています」

「もう、見た気になったっす！」

「そう言わずに
借りていってください」

「じゃあ、借りていくよ！」

「マズル刑事、
なかなかいい映画だったっすけど
邦題は宗教感を消すために
巡礼って言葉を消して、まさかの旅立ちって
タイトルにしてるっすけど、
これはまさにハロルドの

祈りと巡礼の旅っすよね」

「ハロルドの旅が話題になって
彼の旅に同行しようって人が
どんどん増えてくよな。
フォレスト・ガンプでも同じようなシーンが
あったけど、日本ではお遍路さんみたいに
黙々と旅するのに、なんで海外では
お祭り騒ぎで群れて歩くのかな？」

「謎っすね、民族性っすか？
でも俺のしってる人は友達同士で
バスで御四国参りを楽しんでたっすから
色々っす！俺も断然バス派っす！

太川陽介派っす！」

「太川陽介は関係ない！
それにバスルートがつながってなくて
ほとんど歩き旅じゃん！最近は！」

「確かにそうっすね！」

「ヒューマンドラマを見たい人には
おすすめだな」

「太川陽介のバス旅も
歩き旅にタイトル変わるんすかねえ？
太川陽介のまさかの歩き旅とか」

「太川陽介はもういいんだよ！」

「ルイルイ？」