「はーい!たまです。
今日もバレエのレッスンを休んじゃった。
もうトウシューズの許可も降りないし、、
珍しく今日は日本映画のご紹介ですよ。
みんな知ってるかな。ぼんちって映画です」
「ザ・ぼんちなら知ってます!」
「おさむちゃんでーすっす」
「あらミケちゃん、古いの知ってるじゃない」
「俺は今、昭和のお笑いをYouTubeで
見るのにハマってるっす」
「でた!若い子の昭和ブーム、、」
「え?たまさん、楽しくないんすか?」
「私はね、昭和ブームじゃなくて、
リアル昭和なのよ!」
「あのー映画の話が、、」
「そうだったわ、、この映画はね、
時代背景は、昭和って言っても
大昭和よ!戦前から戦中、戦後の激動の
時代なの。空襲で家を焼かれたりの
シーンも出てきます。」
「へええ」
「そもそも、ぼんちってなんすか?」
「あ、そうね、ぼんちって、
商家の跡取り息子のことなの」
「へええ」
「まあ、ボンボンってことっすね」
「うーん、、ボンボンっていうと、
会社のジュニアとかのイメージだけど、
ぼんちは大阪の商売人の、
跡取りって感じかな?
なんていうか、大阪限定なのよ、多分」
「それでお話は、、」
「そうね、まずは説明します。四代続いた船場の
足袋問屋河内屋の一人息子喜久治。これを
演じるのは、市川雷蔵!!!ぼんちです!
そして、巨匠、市川崑監督なのよ。
まず、足袋問屋河内屋は、3代も養子旦那さんが
続いた女系家族。一人息子喜久治は、やっと
この家にできた男子の跡取りなのよ。」
「ほう、、」
「だから、女が強いこの家で、
祖母・きの、母・勢以にすすめられた嫁を
もらうことになったぼんちの喜久治は
砂糖問屋から弘子って子を嫁に貰ったの。
この河内屋は三代も養子旦那が続いたから、
祖母のきのと母の勢が全てを取り仕切る。
お父さんの立場ないのよ。」
「お父さんは何してるんすか?」
「まあ、お店の仕事よね、、
でも重要なことは女たちが決める!」
「でね、嫁に来た弘子をまた、
この祖母と母がいじめるのよ!
で、妊娠した弘子は病気と偽って実家へ帰るの。
もうやってられないし。そして実家で子供を
産んだけど、姑たちは怒ってこの嫁を離縁!」
「主人公のぼんちは、どうなったんすか?」
「そこよ、、もうね、このぼんちは、
ほんと、世の中をふわふわ生きてる感じで
あー、えらいこっちゃ的に思っても
流れに逆らわず、、、、」
「頼りない!」
「それよ、頼りなさでできてるような
男なの、、、」
「育ちが良いから?」
「うーん、、とにかくふんわり、、してるのよ」
「で、時は流れて、嫁を離縁して独り者に
なったぼんちは、花街に足げに通うのよね。
で、仲居の幾子が好意をよせて、ねんごろに。
ところがここで、お父さんが亡くなって、
ぼんちの喜久治は、河内屋の若旦那におさまったの」
「おお、ついに若旦那!」
「そうなのよ。でも若旦那になっても
相変わらずの、ふわふわぶり。
あー、旦那はんになってもうた!って感じよ」
「世の中の財閥のボンボンもそうなんすかね?」
「いや、今の世の中は、厳しいわよ。
オンニのお友達で大きな商売をしている
三男に嫁いだ人がいたけど、長男と次男はやり手!
商売をついで、どんどん商売を広げたの。
で、2人はこの三男が、本当にお馬鹿さんで
ふわふわしてるってわかってるから、
給料はたんまり渡して、何にもさせなかったの。
結果、家業としては、それは正解だったみたい」
「たまさん、映画の話に!」
「そうね、花街の仲居の幾子とねんごろに
なったけど、ここで母と祖母がまた口出し!
料亭の仲居頭のお福って女が、綺麗で仕事もできる、
これはうちの喜久治の嫁に!って思うわけ!
その頃、ぼんちの喜久治は芸者ぽん太とねんごろに。
彼女を囲っちゃうの」
「え?仲居の幾子さんは?」
「それよ、もちろん仲居の幾子とも続いてる。
で、仲居の幾子も芸者になるのよ。で、
彼女も囲っちゃうの」
「その、幾子さんと、ぽん太さんと、
料亭の仲居頭のお福さんと、、、」
「令和ならどえらいことっすね」
「そうなのよ。令和なら、どえらいことも
この時代は、まあ、金持ちには
よくある話だったのかも、まだあるわよ!
そうこうしてる間に、喜久治は道頓堀の
カフェーで女給比佐子とねんごろに」
「あのう、、さっきからずーと
ねんごろって出てくるんすけど、
ねんごろってなんすか?」
「もう、、マズル刑事、この昭和の
映像を面白がってるくせに、
何にもわかってない馬鹿猫をどうにかして」
「馬鹿猫、、、、パワハラ、、」
「でた令和猫!なんでもパワハラ!」
「たまさんたまさん、、
令和ですからね、、昭和を知らない猫って
ことでまろやかにいきましょ」
「このたくさんのねんごろの中で、やはり、
河内屋の女たちが選んだだけあって、
料亭の仲居頭のお福は流石に頭も良いし
頼りになったのよ。まず、幾子が難産の後
死んじゃうの!で、自分で幾子の葬式を
出してあげたいけど、船場の旦那が妾の
葬式を出すわけにいかない、、だからここは
お福が、自分の店の2階で葬式をしてあげる。
ここからもう喜久治はお福に慰められて
甘えるのよね。」
「もう、1人じゃ何もできないタイプ!」
「ここから時代は太平洋戦争へ。
喜久治はいろいろ厳しい中でも
妾の家をこまめに廻るの。空襲で河内屋も
蔵一つを残し全焼するのよね、、」
「時代ですね、、、」
「そうなの、妾がいて、妾にも
子供を産ませてね、戦火の中でも
全員の妾に気を配って。妾同士も
それぞれに喜久治を愛して、、、」
「愛されキャラっすね」
「まあね」
「この映画紹介しても誰も見ないと
思うから、最後を話すと喜久治が
年をとったシーンもあるの。
昭和35年、57歳の喜久治は、
落ちぶれた暮らしぶりだけど、
商売に対する夢を抱いているのよ。
それをみんなに馬鹿にされるけどね」
「ボンボン一生ですね、、、」
「お前もな」
「うん。私は、この主人公、
とても優しい人だと思うの。
毒のような祖母や、母を捨てることも
できたけど、それもしない。
たくさんの妾たちにも同じように優しい。
店は焼けたけど焼け残った蔵の金庫の金を
妾たちに等分に分ける優しさ。
もしかしたら、時代が良かったら、
仕事だってできる男だったのかも。
なんだか物悲しい気持ちよね」
「あ、、あ、、あの!
ボンボンだから美味いものを食べる
シーンとかなかったんすか?」
「ああ、、あったかも?
この頃なら、牛鍋とかご馳走よね!
うなぎとか、、」
「それっす!そういう昔からある
ご馳走を食べながら、、、
語りたいっす!」
「何を?」
「あ、、、あ、、、
この映画を韓国俳優で演じたらっす!」
「ああ、、そうよね、、
そうねえ、、ぼんちの役は、、」
「たまさん!この続きは、
食べながら!」
「そうね、お座敷のあるすき焼きの店に!」
「ヒャッホウ!」
「さあて皆さんとはこの辺で。
最後のシーンだけど、法事でみんな集まって
ぽん太の子太郎も来るの。で、喜久治が
商売に対する夢話を語るの。
でも、喜久治とぽん太の子、太郎は
いまさら足袋屋でもないよって父の喜久治を
馬鹿にして笑うのよね。ここが私は
すごく悲しくて、、
油断してたら更新されてるっす
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