またまた一人でしゃべりまくるたまです。
今日ご紹介の映画は、柳楽優弥と
菅田将暉のかなり暴力的な映画
「ディストラクション ベイビーズ」
とにかくね、この映画は、
役者の皆様が、全員とびきりに
すごいってことをまず言いたい」
「皆さんが素晴らしい演技っぷりです。
全員がこんな人か持って思うくらい
その人物になりきってます。」
顎の尖った細い少年だった頃、
「誰も知らない」という映画で、
母親に育児放棄された子供を演じた
瑞々しい姿が浮かびます。しかし
あの面影はどこにもなくて、今回の映画では
あの澄んだ目は、泥のように濁ってるし
がっしりとした肩、笑顔が似合わない
重い空気、どこから見ても
素手で人を殺す狂犬に見えます。」
「菅田将暉は菅田将暉で、
私が世の中で一番嫌いな人間を
演じてくれてますよ。
さあて、ストーリーから
始めますよ、、一人だから
しゃべりまくれるから!!!キャハ!」
「まずね、愛媛の松山市が舞台。
ある静かな漁港の町で喧嘩ばかりしてる
男がいたの。で、彼には弟がいて、
兄貴を心配してる。でもある日、
兄貴は町から消えてしまったのよ。」
この映画を見たから、漁港の町から
消えた兄貴はどうなるの?って
思いながら想像したの。」
「だいたいが、昔から若い男が、
田舎の町から急に出て行ったって言ったら
私の頭に流れるのは、マネーって歌よ!
「マネー、マネーイッツアクレイジー、
いつかはあいつの足元にビックマネー、
叩きつけてやる!!」よ!!浜田省吾!
田舎町を出たら、地元の人間を
見返すために俺は都会で稼いで
ビックになってやるぜ!とか。
そういうサクセスを想像するけど」
「全然違いました、主人公の
柳楽優弥演じるタイラは、
驚くほど、夢も希望もなくて
誰かを見返したいとか、
全然そんなんじゃないのよ。
普通の映画みたいに喧嘩が強いから
俺の拳はボクシング!ではなくて。
喧嘩がただただやりたくて、勝ちたい。
最初やられても3回は挑んで叩き潰す!
目的は?目的なんかないのよ、、
そこがよくわからないんだけど、
最後までわからないままだったわ」
「その狂気っていうか、
ただ相手を叩きのめすっていう暴力的で
絶対的な強さに、乗っかる男が出現!
横から入ってきた男は、チャラいおとこ。
見つけたぞ!これぞ俺の狂犬ペット!って
感じで絡んできた。おれは象使いみたいに、
狂犬を飼い慣らすぞってな感じ!
これが菅田将暉演じる、クズ男ユウヤ!
「あんた凄い!凄い強い!
俺と組んで暴れまくろうぜ」って
自分は弱いくせに、タイラっている
狂犬を手に入れたから、
めちゃ我が物顔!一番嫌なタイプよね」
「狂犬みたいな暴力男タイラには、
親に捨てられたっていう
不幸な生い立ちがある。それからすると
世の中をぶちのめしたいって気持ちは
理解はできなくても、100歩譲って、
そんな人もいるって思える。
だけど菅田将暉演じるユウヤは、
本当に人間のクズで
クズっぷりがお話が進むごとに
ひどくなってゆくの」
「タイラは、通りすがりの人々を
どんどん殴り倒して行って、
ユウヤは、街の人がびびってる姿を見て
面白くて仕方ない。
男をタイラに殴らせて、自分は、
女の子に偉そうに怒鳴り、殴りまくる。
「俺、女を殴ってみたかった」って
笑いながら殴る、、それがセリフとはいえ、
クズすぎて、私は菅田将暉がこんなに好きなのに
憎しみすら湧きました。ってことは、
いかに菅田将暉の演技が
すごいかってことなんです」
「もしかしたら、、もしかしたら、
誰よりもすごいかも!!!
こんなに好きなのに、演じてる役が
ひどすぎて憎しみが沸くんですよ!」
「この映画にも女子が出てくるんだけど、
恋愛風味は一切ありません。
タイラとユウヤは、町でド派手に暴れて
人々を殴り倒して、それに飽き足らず、
四国を制覇しようぜ!
俺らの強さをみせつけようぜ!みたいに
なって車を盗んだんだけど、その車には
女が乗ってて、小松菜奈ちゃん演じる
キャバ嬢が、人質になるんですが、
この女も相当な肝の座り方で、
いつの間にか、仲間風味になっていく」
「まずね、私はほら、菅田将暉と
小松菜奈ちゃんの二人が大好きだから
この映画をみはじめたんだけど、、
実はなぜここまで乱暴なのか
乱暴になる意味がわからないまま。
映画を見ながらずーと前に見た邦画、
新宿スワンを思い出したけど、
あの映画も暴力的だったし、
あの映画も女を乱暴に扱いすぎて
凄みがあった。でも、あのストーリーには
まだ人間的な血の通ったものがあったわ。
愛があったし、可愛げがあった。」
暴力的で恐ろしい。
タイラは、手がつけられない狂犬だし、
ユウヤは、付ける薬がないクソガキ。
青春で片付けられない、
とんでもない暴れ馬たちなんです」
「そうそう、この映画で
いい味を出してるのが工場の親父でんでん!
同じ町に住んでて母親に捨てられた
タイラと弟の面倒を見てる。
乱暴者のタイラも、でんでんのとこで
働いてる感じ、、兄弟は、でんでんと
一緒に住んでるわけじゃなくて、
でんでんが持ってる船を修理する
小屋みたいなのにテントを張って、
何か家というより
アジトみたいな感じで暮らしてて。」
「でんでんが保護者代わりだけど、
兄弟を哀れに思いながら
タイラの狂犬ぶりには、お手上げな感じ。
タイラは、漁港の町を捨てて全国的に
有名な狂犬になっていったんだけど、
それを、でんでんが、こうなる前に
どうにかできなかったのかなって
心で思ってる感じが私には伝わった」
このお話は、あんまり救いはありません。
このあいだの「あゝ荒野」もそうだけど
幸せが1つもない。
いやまだ、あゝ荒野の方が救いがあった」
「この映画を作った意味は、
ただイケメンが好きな
私には、全然わからないけど、
それでも、この映画でたった一つだけ
希望を見つけようとするなら
主人公の弟が、兄を愛していることです」
「で、理解できないのに、
なぜご紹介するかというと、
最初に書いたように、もうね
出てる人たちが演技の神様が
乗り移ってるくらい
迫力です。ハリウッド映画も見るけど、
わたしには、どうしても
スターが役を演じてるようにしか言えない。
有名なスターは汚れ役でもやはり光ってる
でもアジア映画は違うわ、、
最近の日本映画と韓国映画は
本当にすごい演技を見せてくれる!!
ってくらい底力を感じます。」
「ああ、、もうね、これを見終わった後は
多分みんな辛くなるから、
寅さんでも見て、心を落ち着かせてください。
私が、役者魂の話をするとき、
映画の中で残虐を見せつけるような
演技だけをすごいって言ってるように
思われてるけど、違うのよ。
菅田将暉、柳楽優弥のすざまじい演技も
名俳優を迫力を感じるけど、このあいだ見た
「窮鼠はチーズの夢を見る」の大倉くんは
別の意味でよかった。
あんなに自然に、静かに、まるで演じてるのを
感じさせない演技もすごい。
アイドル出身と思えないです。
みなさん、日本映画、日本の俳優、侮れません、
深いです、すごいですよ。
もっともっと、日本の映画も見てほしいです。
私はこの映画3.5マズルかな。
ではまた金曜日に会いましょう!!
ちゃお!」
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