「はーい!金曜日のきらきら星、たまです。
やっとこの映画を見ましたよ。
82年生まれキムジヨン
もう話題の時代からずれちゃったけど。」
「今日は、あの二人は置いといて
一人で語るわね、、もうね、
きちんと語りたい映画は、
一人の方がいいのよね、、」
「じゃあ、これだけ話題になった
映画だから、みんな知ってると思うけど
ストーリーを簡単に説明するわね。
結婚を機に仕事を辞め、育児と家事に専念。
そんな女性の生きづらさを
切々と描いた映画なのよね」
「まわりの人見たら、不自由なく幸せ、
そんな風に思われてるジヨン。
でも彼女は、母として妻として
会社員として、生活を続ける中で、
どうしようのないやるせない気持ちに
なる時があるの。」
「それは自分のせい?いいえ、
自分のせいじゃなくて
じゃあ、誰かのせい?
いやそうじゃなくて、
そういう時代に
生まれたせいなのかもしれない」
「でも、ただジヨンが
毎日の暮らしに疲れた気持ちに
なってるだけなら周りの人も
見過ごしていたのかもしれないけど
ある日から、まるで他人が乗り移ったような
言動をするようになってしまうジヨン。
夫役のコンユくんは、めちゃ心配!!!
だって、他人が乗り移ってる時の
ジヨンは、彼女の記憶から
すっぽり抜け落ちてるんだもん。」
「そんな心が壊れてしまったジヨンに、
夫のコンユくんは真実を告げられずに
精神科医に相談に行くの。
医師からは本人が来ないことには
何も改善することはできないと言われるし。
さて、ジオンはどうなってしまうのか?
いや、まず、ジヨンはどうして
心が壊れてしまったのか?ってところが
映画の見所よね」
「一番言いたいことはね、
この映画に出てくるジヨンに対して、
映画解説が「平凡な女性の人生を通して、
現代女性が担う重圧と生きづらさを描く」
みたいな書き方をしているところ。
映画紹介の記事もやはりそういう言い方が
多いわよね。
でも、そもそも、平凡な女性って何?
誰の基準?誰が決めたの、、平凡って。
もうそいうところから始めないと、
このキムジヨン問題は
解決しないと思うよね。」
「私たまは、子供がいないけど、
だからと言って、非凡ではないと思うの。
非凡っていうのは、ドンちゃんみたいに
宇宙1イケメンで、どう隠れても
普通の人とは違う、、それが非凡よ。
結婚して子育てして、それを平凡って、
当たり前の人って、
くくりで片付けることがもう、、、
社会は明日のキムジヨンを
増産中ってことじゃない?」
「あら屁理屈が長くなっちゃったわ。
最初に言っときます!
この映画の見所は、コンユくんが、
置物のような役をやってることなの。
あえてコンユくんにしなくてもいい役!
キムジヨンが主人公の、この映画の、
ただオロオロする夫を
こんな、とびきりのイケメン、
コンユくんがやる意味がある?って
思ったんだけど、でもね、、でもね。
予告にもあるシーン、
義理の親たちが子供を欲しがってる
はい!お手伝いします!ってベットで
可愛くてを上げるコンユくんを見たら
ああ、、ご飯3倍、、っておもちゃった」
「だから、もうね、
よその映画評は知らないけど
この映画、社会に物申すなら、
キャスティングが違う気がする。
コンユくんが夫役ってだけで
私が感情移入できないのよね。
だってだってもうね、私ならね、
コンユくんが、子作りにあの
とろける笑顔で協力してくれて
毎日ただいまって玄関に帰ってきてくれて、
自分が作ったものを頂きまーすって
食べてくれて、、コンユくんですよ!
そんなのもう、、、
3回くらい生まれ変わっても
キムジヨンに生まれたいわ!」
「義理のお母さんが、何をいやみを言おうと
だってコンユくんが旦那ですよ。
ああ、、これどんちゃんなら、、
私はもう、毎日が脳内パーティです。
手のひらにうんこをされても笑顔よ。
だからこれね、、、夫役を
もっと地味な、もっとつまんない、
その辺のおっさんでやってほしかった。
ジヨン役のチョンユミさんがまた
美人すぎる、もっといつも脇役を
やってるような女優さんで、
お願いしたかったな、、」
「さて、ふざけるのはこのくらいで
置いといて、映画を見ながら、
キムジヨンの生き方が、
やりきれないっていうことはわかる。
キムジヨンは何も悪くないっていうのも
わかる。やはり何回も書くけど、
時代なんですよ。時代が悪いんです。」
「もっと大変な世の中なら、
戦国時代とかね、
それなら、もう、いわれのない罪で
打ち首とかされて、売られたりね、、
我慢できないことのレベルが高すぎて
少しずつ壊れるんじゃなく、
爆発するかもしれないけど、
このジヨンの時代は、
じわじわくるんですよ。」
「キムジヨンは、今の世の中で
運命を弄ばれたわけじゃないんだけど
周りに翻弄され、我慢しすぎて
心が壊れてゆくって感じです。
現代病っていうものがあるなら
それかもしれない。」
「でも、彼女には、
本来なら選択肢があったんですよ。
結婚しない選択肢がまずある。
子供を産まない選択肢もある。
それどころじゃない、
今ある生活を捨てて、子供も夫も
親も全て捨てて、そうすることだって
できるんですよ。極端な話。
よし悪しは置いといて、
有名な女流作家さんも、そうやって
全て捨ててきた人もいるし、、
でも、いろんな理由があり、
この人生を選んだっていうか
この人生を捨てなかったんですよね。」
「私も時々思います。
50年以上生きてきて、
生き辛いことや、
気に入らないこともありますよ、
ジェンダー問題とかの言葉すら
知らないわたしの20代は、
女だからって、損したことも得したことも
ありましたよ。ジヨンが感じてた、
やるせなさ、憤り、たくさんありました。
でも、私がジヨンに対して
共感を覚えたのは、そこじゃなくて、
彼女が、決断をする時、誰かのために
彼女のやりたいことを
諦めるところなんです。」
「もし世の中でたった一人で生きてたら
人のことを考えず、自分のやりたいように
やれるのに、、って思う時があります。
誰かのために、
自分のやりたいことを諦めて、
「それって、自分で自分をあえて
褒めますけどね、それは人間が持つ
優しさなのよね、、って。
ジヨンは自分を最優先しないんです。
私もそういうところがあるから(てへ)
わかるんですよね。最優先できないタイプ。
でも、実はこのタイプは辛いだけじゃなくて、
誰かのために諦めることが、
100%嫌ではないんです。」
「大切な人の笑顔がある、
あの時、自分を最優先せず、
諦めたけど、だから、この無邪気な
笑顔がここにあるって思うと、
エゴなんですけどね、
幸せだったりするんですよね。
それが子供の成長だったり、
認知症の親の笑顔だったり、
愛する人の美味しいって顔だったり」
「この映画、最後の最後に劇的な
人生リベンジがあるわけではなく、
淡々と終わる。ジヨンは声をあげるけど、
それでも同じ明日はくるし、このまま
ジヨンの人生は続くんです」
「全く関係ないけど、
生き方の一つで、パートナーに
看取られるいう方が幸せだというひとが
割と多いです、私の周り。
わたし関白宣言の歌のラストの歌詞が
時代遅れかもしれないけど、好き。
関白しちゃってた旦那さんが、
歳をとったら、俺より先に
死んじゃいけないって言うんです。
死に際に何もいらないから
そばにいて涙を二つ以上零して欲しい。
そうすれば俺はお前のおかげで
いい人生だったと必ず言うっていうんです。
いいでしょ?」
「わたしがこの映画の続きを作るなら、
ジヨンの人生は、憤りの繰り返しだった、
でも100歳近くなって、
旦那さんが死に際に
「お前のおかげでいい人生だった」と
言われて見送って、それでぎゅっとね、
胸につかえた、嫌な苦味の塊が
体の外にでていってジヨンは笑顔になる。
そこから、映画「マルタの楽しい刺繍」の
みたいに、ワクワクするような、老後が
待ってる人生をプレゼントされる!
そんな続編を作りたいな。」
「さあて、そろそろ、みなさんとは
この辺で。この映画はね、キムジヨン世代で、
毎日やりきれない思いをしてる方が、
見るのが一番だけど、皆さんは、
私のように「ジヨンより年上世代女子」は、
世の中でもっと生きづらかった?
もっと大変だった?って思ってますか?」
「実は、この映画を見て思うことは、
私より、ジヨン世代の方が大変ってこと。
なぜなら、私の時代にはまだ人を敬う
文化が残っていたんですよ。
カフェで、クソガキに聞こえるように
悪口言われることはなかったです。
ネットで無記名で人を叩かなかった。
上には怒られても、クソガキに舐めた口を
叩かれることはなかった。年功序列な分、
もう少し社会に守られてた気がしますし、
上司たちは、俺が責任を取るって
言ってくれる心意気の人が存在しました。」
「ジヨン世代は、クソガキに舐められ、
責任逃れのアホの嫌味クソ上司がいて、
嫁に色々伝えてあげたいって義理の母は
いなくて、嫁を自分の下僕が来たって思う、
クソ義理母とか、とにかくクズが多くて
疲れると思います。ラストははっきりしなくて
ジヨンがどうなるのかよく見えないけど、
それが余計にリアルで、胸に刺さりますね。
私はこの映画、3マズルかな、、、」
「コンユくんのイメージビデオには
思えないくらいの辛さが残りましたね。
じゃあ、また来週までちゃお!」
「あ!お知らせがあるっす!
マズル刑事のツイッターが始まったす!」
「そうそう!これです!
https://twitter.com/mazuru299keiji
4コマ漫画だけ読みたいって
リクエストにお応えしました」
ついに新しいスタンプ登場!
マズル刑事のラインスタンプ第4弾!
https://store.line.me/stickershop/product/5229010/ja
第4弾に好きなのがなくても安心!
ここで見つかるかも!第3弾も好評発売中!
https://store.line.me/stickershop/product/1642685/ja
第2弾も試してみてね
https://store.line.me/stickershop/product/1457663/ja
第一弾も、まだまだ売り出してます!