ガラス扉からずっと外を見ている
ビデオ屋のスタッフ君。
「来る、、来ない、、
来る、、来ない、、、」
「あー遅くなったっすけど今日も
寄って行くっすか、、」
「だな、、疲れた時には映画だ!」
「来たあああ!よし!」
「マズル刑事、ミケット刑事、
待っていました!」
「圧、圧!!」
「待ちすぎっす!」
「待ちすぎて老人になるかと
思いましたよ、、
お仕事お疲れ様でした。
今日もおすすめDVD入ってますよ」
「君、老後もここで働くつもりなの?
はは、、今日はどんなのかな?」
「いいワードでましたね!
今日は老後の映画なんです。」
「広告業界で成功して、
何不自由なく暮らしていた老婦人が、
新聞の訃報記事に目を留めて、
生前に自分の訃報記事を
書いて欲しいと、
新聞記者に依頼するんですけど、、、」
「ふんふん」
「記者が周りの人に取材して
書いた記事は、自己中心的な
老婦人のことを褒める人がいないから、
当たり障りのないつまらない記事に
「そこで、理想の
訃報記事に欠かせない
四つの条件をクリアするために、
人生に残された課題に
挑戦していくんですよ。」
「へえ~、面白そうやん」
「海外の記事には、
亡くなったことだけじゃなくて
とんな人だったかとかの、
人となりを書くんですね」
「へえ、、」
「例えばマズル刑事なら
犯罪を憎み、愛と正義を貫き、
悲しみは愛用のハンチング帽に
隠し通した不屈の男。
最愛の妻と子供達に
見送られながら、
その生涯を閉じる。
みたいな感じですかね」
「ヒュー!いいねえ。
スタッフ君!!!
君いいね!前から見どころが
あると思ってたよ!!」
「いやあ~嬉しいですっ!」
「じゃあ、スタッフ君はこうだな!
皆の人生に2時間の
彩りを与え続けた主人公。
彼を支え、賛辞を送る人たちの
エンドロールは
いつ終わるとも知れない」
「ヒュー!マズル刑事っ!!
さすが!」
「俺はどうっすか?」
「そうだな、アンパンと休憩を
こよなく愛した刑事。
仕事をサボって海に行き、
そのまま行方不明に」
「なんなんすかっ!」
「とにかく面白そうだから、
借りるよ!」
「いい映画ですよ!」
二人は、
早速借りて帰ってみることに、、
「しかし俺たち、
ピザばかり食べてるよな」
見終わって語る、、
「人生の終盤を迎えた人が
意義深い人生とは何かを求め
もう一度いろんなことに
コミットしていく」
「それに、影響されて周りの人たちも
新しい一歩を
踏み出していく感じがいいっす。
俺たちが好きな、ユーモアと音楽が
うまく生かされてるのが
チャーミングっす」
「いやいやいや、
終活がブームって言われてるけど、
何かを捨て去るだけじゃなくて、
新しいこと、やり残したことをやるって
いうのが前向きでよかったな」
「見せてやりたいな、
たまさんに、イケメン映画ばかり
見てるからな、、」
「終活っすからね、ボスと
たまさんは、、ぷぷ」
「ハクション!
どっかで悪口が聞こえる!」
............マズル刑事のオススメ映画..............
「あなたの旅立ち、綴ります」
広告業界で成功を収めた老婦人の
ハリエット・ローラーは、何不自由なく
暮らしていたが、80代に入ってから
孤独と死への不安を感じていた。ある日、
新聞の訃報記事を目にしたハリエットは、
自身の訃報記事を生前に執筆することを
思いつき、地元の若い新聞記者である
アン・シャーマンに依頼する。しかし、
自己中心的なハリエットのことを良く
言う人はおらず、理想とかけ離れた原稿を
読んだ彼女は、最高の訃報記事に欠かせ
ない4つの条件、「家族や友人に愛される
こと」「同僚から尊敬されること」
「誰かの人生に影響を与えるような人物
であること」「記事の見出しになる
ような人々の記憶に残る特別な何かを
やり遂げること」を満たすため、自分を
変えることを決意するのだった。その
答え探しを手伝うことになったアンは、
性格がまったく違うハリエットと
ぶつかり合っていたが、いつしか2人の
間に芽生えていたのは、世代を超えた
友情。そんなハリエットとの出会いに
よって、人知れず悩みを抱えていた
その他のオススメ映画の記事はこちら!
主演のアマンダ・セルフライドの
「TIME」の記事はこちら
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