花見の自粛ムードに思う
気温が寒くて例年よりも開花が遅れていたサクラが先週半ばから各地で開花し、満開に近づいてきました! しかし、全国の桜の名所で、イベント縮小や夜間照明の中止が相次いでいます。東日本大震災を考慮し、自粛ムードと節電意識が高まっているためです。
福岡でも例年の今の時期は各地の公園は花見客でにぎわっているはずなのですが、今年は盛り上がりに欠けています。主要公園が夜間のライトアップをとりやめたからです。
今回の震災の被災地でもある首都圏はなおさら。東京都では、東日本大震災の被災者や計画停電に配慮し、上野公園などの花見の名所での宴会自粛を呼び掛けているようですが、「行き過ぎ」との声も出ています。
上野公園は約1200本の桜があり、例年シーズン中に150万人以上の花見客でにぎわいますが、都は震災以降、園内30カ所に宴会の自粛を呼び掛ける看板を設置しました。都公園課は計画停電などもその理由に挙げ、ごみが大量に出る宴会は好ましくないとの見解を示しています。
石原慎太郎知事は3月29日の記者会見で「少なくとも夜間、明かりをつけての花見は自粛すべきだ」と発言。30日の集会では「この時期に昼間だろうと花見で酒飲んでる時代じゃない。東京で花見なんかするわけには、絶対にいかない」と述べました。
これに対し、蓮舫節電啓発担当相は1日に「権力で自由な行動や社会活動を制限するのは最低限にとどめるべきだ」と反論。経済界からも「明らかに行き過ぎ。花見や宴会を自粛させることは経済活動を停滞させ、行政として逆効果」と疑問視する声が相次いでいます。
花見の自粛については賛否両論があり、どちらの意見にもうなづける点があります。しかし、非被災地で花見や様々なイベントを安易に中止するする動きには同調できません。福島の被災者も「非被災地ではサクラを楽しんでほしい」と話しています。
「今の時期には不謹慎」という考えもありますが、非被災地もが自粛ムードで沈んでしまうと、日本全体が停滞してしまいます。東北の人が参加することになっていたイベントはともかく、非被災地では安易にイベントの中止をせず、予定通り実施してほしいものです。その「元気」を東北に届けることが大切ではないでしょうか?