夏らしくない夏
夏の気配がなかった学校の休みもあと1週間ほどになって、今年の夏休みシーズンを振り返ると、本当に天気の悪い夏だった。学校が夏休みに入った頃なんて、夏の気配なんてものはなかったし、寒くて天気も悪かった。それこそ冬の憂鬱な気分になりそうだった。それでも、気まぐれで暑くなったりして、先週から今週はまあまあ暑い。といっても、スイス人にとって暑いのであって、日本人からすればクーラーなしで過ごせている時点で、たいしたことではない。Windowsの不具合この夏は、観光シーズン真っ只中の世界で、空の便が混乱した。Windowsのブルースクリーン問題だが、ちょうどその週末にフライトがあり、案の定影響を受けて当日キャンセルということになった。そのまた振替便も、キャンセルになり、欧州フライトとはいえ、ホテルの日程も急遽ずらしてもらった。幸い部屋が空いていたが、キャンセル料、変更料金を取られてもおかしくはない。そこはラッキーだった。帰りも飛行機が遅れて、ゲートの表示をする巨大スクリーンを眺めていたら、突然1画面だけブルースクリーンになり、Windowsの再起動をしていたのには笑ってしまった。問題のソフトをまだ取り除いてなかったようだ。経済損失便利なデジタル化も、このように一度システムに支障が出れば、大きな問題になる。今回は、たまたま一般家庭のWindowsには無関係だったソフトウェアの問題だったし、セキュリティソフトのバグということで、その該当ファイルを削除すれば直ったという2点は、不幸中の幸いだった。こうした問題が起きると想定していても、実際に目の当たりにすると、冷や汗が出る。フライト変更やホテルの変更、家に帰れず空港で寝た人もいるが、こうした経済的損失は大きい。観光業に携わる各方面で、キャンセル対応や変更があり、それだけでものすごいものすごい経済損失だろう。そして、精神的にも良くない。楽しみにしていた旅行が中止になったりすれば、家庭内の雰囲気も悪くなる。今年は日本へのフライトがまだ残っているが、少々不安になってきた。