＃049【スイスの学校で必ずする「あの検査」】

◆スイス在住ママの独り言 ＃049◆
 

毎週日曜日に配信する、

ブログスタッフによる独り言。
 
今週は、

スイス北東部からお届けします

こんにちはブログ担当のナツです。

子どもが新1年生になった

数年前のある日のこと、

同じクラスの男の子のママから

こんなメールが届きました。

「“あの検査”の要員が

もう一人必要なんだけれども、

あなたやらない」

「あの検査」というのは

「アタマジラミ検査」のことです。

スイスの学校の長期休暇は

各自治体によって

その「時期」も「期間」

も変わりますが、

例えばわたし達が住む

スイス北東部のある地域では、

学校の年間の長期休暇は

大体13週間。

(春休み、夏休み、秋休み、

クリスマス休暇、スポーツ休暇)

そしてその5つすべての

長期休暇後に

幼稚園や小学校で必ず

実施されるのが、

アタマジラミ検査なのです。

授業中にクラスメイトの

誰かの「母親」が要員として

学校に出向き、

子ども達ひとりひとりの

頭皮検査を実施します。

ある時、お友達のGちゃんの

様子がおかしいので

「どうしたの」と聞くと、

「いたのよ、あれが」

と声を潜めて言いい、

見つけた検査員の母親と

それを偶然打ち明けた娘に

「恥ずかしいから、

みんなには言わないでね」

とお願いしたそうです。

（もちろん、先生には報告したそうです）

そして、

自宅では専用の特別な

シラミ用の駆除シャンプーを

使用しなければならないこと、

シラノン 3,350円 Amazon

また見つかったのは

これが初めてではないことを

教えてくれたのだとか。

かつて

スイス郊外の山間部で

生まれ育った

ある知人によると、

昔はクラス内で一人でも

アタマジラミが発見されると、

消毒するために、

クラス全員の頭の上から

ダイナミックに

石灰が撒かれたそうです。

またある時は、

クラスのママ達のチャットグループに

「うちの子の頭に

さっき卵を発見したわ。

みんなのお子さんもチェックしてね。

先生にも連絡を

入れておくから」

という連絡が入っていたことも。

ところで近年は、

日本でも幼稚園や小学校で

「アタマジラミ」が

流行しているそうです。

わが家では未だかつて

誰も感染したことはありませんが、

よく身体を密着させて遊ぶ

子ども達ですから、

チェックは

欠かせないようですね。

「今日はね、

Ｙ君のママが検査しに来たよ～」

スイスでは学校行事において

母親の出番は

ほとんどありませんが、

年に5回のこの

「アタマジラミ検査」だけは

くしを片手に黙々と、

けなげに頑張るのです。

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