写真提供:Energie 360°社

 

近年、世界中で大型データセンターの建設がブームとなっており、社会問題になっています。これらの施設は大量の電力・水消費において、立地地域や社会に大きな負担を課すものです。スイスでは2030年までにデータセンターが電力消費の6%を占めるとされており、消費される電力の大部分は、最終的には大量の低温排熱として排出されます。

 

そのような中、チューリッヒ市営のエネルギー360°社は、接続容量35MWのデータセンターからの排熱を活用した大規模な地域熱供給施設を実現し、注目を集めています。周辺の複数の自治体にまたがる地域熱供給網を建設し、2026年秋から最終段階では計1.2万世帯に暖房・給湯用の熱(お湯)を供給する予定です。

本ウェビナーでは、エネルギー360°社でデータセンター排熱活用プロジェクトを担当するアンドレアス・ウア氏に、排熱利用の仕組みや、自治体や企業との協働関係、課題やリスク、規制の傾向、同社の戦略などについてご紹介頂きます。また国や自治体の気候中立化政策の中で、同社がどのように「公正な移行」を実践し、ガス会社から再エネサービス会社への転換を進めているのかについても言及頂きます。

 

講演後には国立研究開発法人産業技術総合研究所の温暖化対策・省エネ技術専門家である歌川学博士に、日本の現状を踏まえたコメントを頂きます。

 

日時:11月11日(水)、16時~17時30分、スイスより生配信、逐次通訳付き

講師:アンドレアス・ウア氏、エネルギー360°社の自治体変革部門 営業責任者

参加費:無料

お申込み・詳細:https://us02web.zoom.us/webinar/register/6017863223799/WN_jEhA0nnzSRWX8c3c7lLqMw

主催:気候ネットワーク、スイス-日本サステナビリティ交流会

後援:(一社)エネルギーエージェンシーいわて 

 

【講師紹介】

アンドレアス・ウア

エネルギー360°社の自治体変革部門 営業責任者。エネルギー業界で20年以上の経験を持つ営業・経営の専門家。顧客・営業・持続可能なエネルギーソリューションに焦点を当てた活動を行う。営業、キーアカウントマネジメント、法人顧客の各分野で長年にわたるリーダーシップ経験を有し、現在は㈱Energie 360°にて自治体変革部門の営業責任者を務める。実務経験に加えて、企業発展、経営、戦略的マネジメント、コーチング、スマートシティ・スマートリージョンに関する数多くの継続教育を修了。顧客に未来志向のエネルギーソリューションへの関心を喚起し、持続可能な変革を成功へと導くことに情熱を注ぐ。

 

エネルギー360°社

スイス・チューリッヒ市が所有するエネルギーサービス会社。チューリッヒを拠点にスイス全土で事業を展開。熱・冷・電力・モビリティにおいて持続可能なエネルギーソリューションを提供する。従業員数は420人。同社は19世紀中頃にチューリッヒ市が設立した市営ガス会社であったが、再生可能エネルギーやエネルギーサービス事業への転換を早くから進め、2014年にはエネルギー360°社に改名。チューリッヒ市が2040年までの気候中立政策を決定し、都市ガス供給を終了させていく中、2040年までに100%再生可能エネルギーのみを供給する企業を目指した転換を実践する。具体的には地域熱供給、充電ステーション、バイオガス、セクターカップリング等に力を入れる。本講演で紹介されるプロジェクト以外にも、チューリッヒ州に建設中の100MWの大型データセンターからの排熱による地域熱供給施設も計画中。

https://www.energie360.ch/de/

写真提供:Energie 360°社