札幌市の大通近くに狸小路という昔ながらのアーケード商店街があります。
その狸小路5丁目に、道産食彩HUG(ハグ)という小さな飲食店街があり、現在11店舗から道産食材を味わうことができます。

各店数席ほどの座席のほかに共用スペースもあり、一人から4人くらいまでの利用なら、いろいろな店舗の料理を同じテーブルで囲むことができ、楽しめそうです。

ブルックスカレー食堂は、札幌産のたまねぎ「札幌黄」を利用しており、カレー1杯に札幌黄がひとつ入っているそうです。

普通のカレーとスープカレー数種から選ぶことができ、甘味のあるカレーを味わうことができます。

クチコミサイトでの評価は高めですが、特別な味ではないものの、誰にでも食べやすい味かと思います。

店員の応対は札幌らしく、あまり期待できるものではありませんが、小さなフードコートのようなスペースですので、ホスピタリティを求めるところではありません。

カレー屋さんのほかにも、ジンギスカン、おでん、焼き鳥、豚丼、韓国料理、海鮮料理などさまざまな店舗がありますので、数人で好きなお店のメニューを注文したらおもしろいでしょう。

※札幌市 「温故知新 ブルックスカレー食堂 狸小路店」 ★★★☆☆

 

長野県松本市の信州まつもと空港の近くにはレストラン、ラーメン屋さん、そば屋さん、たこ焼き屋さんなど数件ありますが、そのうちの一軒、パスタ屋さんに寄ってみました。
 

建物はログハウス調で、内装も木の色に包まれています。

ファミリーでもデートでも利用できそうですし、2階も落ち着いていて貸切もできそうです。

地元の方も結構来店していますから、味は合格なのでしょう。

値段は1400円程度とそれなりにしますが、ボリュームは男性でも満足できるのではないかと思います。

 

信州まつもと空港は便数も少なく、利用する機会もあまりないかもしれませんが、地方から松本に来るときなど、帰りに利用してみてはいかがでしょうか。

 

※長野県松本市 「レストランびーばぁ~」 ★★★☆☆

 

愛媛県の宇和海に面した宇和島市の郷土料理といえば、じゃこ天に並んで、鯛めしが有名です。

 

「鯛めし」との名称から初めて食べる人はほとんどが、丼ものか炊き込みを連想しますが、宇和島の鯛めしは、鯛のお刺身をタレや生卵などにからめてご飯の上にかけて食べる料理です。

 

これが、調味料の味が主役の現代料理と異なり優しい味で、鯛の本来の上品な味を引き立たせます。

 

全国でもここでしか味わえない唯一無二の味を試していただきたいものです。

※愛媛県宇和島市 「かどや」 ★★★★☆

山形県の尾花沢市の山奥にある銀山温泉は、大正時代に建てられた木造3階建ての旅館が銀山川を隔てて並びます。

 

全国に木造3階建ての建物はいくつかありますが、これだけ数が並ぶのは全国でも銀山温泉だけで、日本で唯一無二の風景です。

かつて、「ニッポン人には、日本が足りない。」というコピーとともに碧い眼の女将が一躍有名になったところです。
ただ、ホスピタリティや対応の悪さは昔と変わらないようで、クチコミサイトでも散々な評価です。

 

もともと、山形県内でもこの地域は非常に保守的で、あまり笑顔を作っておもてなしをする習慣はなく、山形弁に見るように単語は短く、言葉少なです。
それが、他地域から来た観光客にとっては物足りないのでしょう。

 

もっとも、銀山温泉には安宿は一切なく、一部屋最低3万5千円ほどするのですから、おもてなしに期待するのはやむを得ません。

おもてなしが、日本の心であることは間違いないのですから、地域性を考慮しても、もっとニッポンらしいおもてなしを心がけてほしいものです。

来月には、数年ぶりに銀山温泉に投宿しますが、多少なりとも改善されていることを期待しています。
もっとも、電話受付が毎回外国人なので、あまり期待できませんが・・・。

銀山温泉よ、ニッポンを取り戻せ!

※山形県尾花沢市・銀山温泉

今月2回目の長野県・奈良井宿へ。

道路に少し雪が残っています。

 

もっとも、数十年前であれば豪雪地域の奈良井宿あたりは、冬の季節はすっぽりと雪で覆われていたはず。

北海道を除いては、全国的に年々小雪の傾向が強まり、かつての豪雪地域でも年に数回しか雪が積もらないという地域も少なくありません。

このペースで温暖化が進むと、2~30年後には本州では雪景色を見ることができなくなるかもしれません。

地域住民にとっては厄介な雪ですが、夜の宿場町に彩りを添えるのに大いに役立っていますので残念なところです。

 



※長野県塩尻市・奈良井宿

 

世界遺産に指定されている白川郷の合掌造りの建物です。
掌(てのひら)と掌を合わせた形のような屋根をしているので、合掌造りと呼ばれています。

豪雪地帯なので、屋根の勾配を強くすることにより、雪が自然に落ちるよう設計されています。

周囲には鮮やかな紅葉をする樹木は少ないものの、秋の優しい太陽の光のもとで輝く茅葺の屋根は、また美しいものです。

※岐阜県・白川郷

 

世界遺産に指定されている富山県南砺市の五箇山地区には、相倉集落と菅沼集落の2か所に、合掌造りと呼ばれる茅葺屋根の建物群がある。

 

養蚕や和紙の製造が盛んにされてきたこの地において2階や3階も広く、豪雪地帯ゆえ屋根も急勾配で雪が落ちやすく作られている。

集落内では今も人々の生活が息づいており、建物内から、夕食の支度だろうか、ほのかな灯りがともる夕景もまた美しい。

※富山県南砺市相倉(あいのくら)集落

 

岐阜県北部にある世界遺産・白川郷の公共駐車場の隣に、野外博物館 合掌造り民家園がある。

入場料が大人600円かかるものの、25棟の合掌造りを見ることができ、家屋によっては2階や3階に上がることもできる。

昨年の紅葉は全国的にいまいちであったが、民家園内にある紅葉はひときわ美しく輝いていた。

※岐阜県白川町・合掌造り民家園

 

長野県塩尻市にある木曾平沢は木曽漆器の産地として有名な中山道の宿場町である。

隣りの奈良井宿と比較されることも多いが、圧倒的な知名度を誇る奈良井宿より静かな街歩きができる。


他の宿場町と異なり、町屋が道路に並行して建つのではなく、少しずつずれて並んでいるため、家屋の前には台形または三角形の空きスペースが残る。
ただ、このスペースに家人が自動車を停めてしまうため、せっかくの古い街並みも車によって雰囲気がなくなってしまう。
もっとも、このような密集地域に住んでいる人にとっては、車一台駐車するにも苦労するだろうから仕方のないことだろう。

 

 

格子が美しい家屋を撮影していると、家人が顔を出し、わざわざ家の中の電気と街燈を点けてくれた。
家の中から漏れる光が路上に模様を描き、素晴らしい演出である。
有名観光地ではない温かさを感じた宿場町であった。

 

※長野県塩尻市・木曾平沢

 

愛知県・知多半島の中央部にある野間集落は、中部国際空港セントレアの近くにありながら、伊勢と江戸を結ぶ航路の途中にある港として大きく栄えた往時をしのばせる街並みが残る町である。

 

集落内は板塀で覆われているが、潮風から家屋を守るため天井から足もとまで煤と油で黒一色に塗装されており、大変重厚感のある街並みである。

 

訪れた日は本降りの雨であったが、艶やかな路面もまた趣がある。

 

※愛知県美浜町・野間