「あえて困難な道をいつだって選びたい。仕事も恋愛も。叶わなくとも何らかの道が開けるといつでも信じてるから。」
未来の世界は「シェアリング・エコノミー」が主流となる。現在のオーナー上位型からシェアを中心とした世界になることであらゆる事が変わってくる。一例としては自動車社会だ。現在は当たり前にオーナーとなることで(リースは別として)自動車を所有するわけであるが、今後はUberのようなサービスが自動運転の元で月額課金制になる。具体的には自動車を使いたい時に自宅まで迎えに来てくれて、目的地もスマホなどで事前設定しておけば目的地に着くというものだ。これはタクシー、バス、電車などあらゆるものの代替となる。現在、「ファーストマイル・ラストマイル問題」が叫ばれ始めており、所謂近隣移動の際の交通手段の問題も解消できる。これは当然日本でも大きな問題であり、高齢者社会での移動でも享受される。
恐らくアップルが目指す社会もこのようなものと思われる。音楽業界という巨大な勢力をiTunesとしてプラットフォーム化し、その経験を現在のApp Storeなどにも引き継ぎ、栄光の時代を享受してきたわけであるが、その成長にも陰りが見え始めている。これには世界的な株安の問題や、チャイナショック、iPhone 6のディスプレイ大型化当時にマイグレした顧客が多く存在しる影響など様々な外的要因はあるが、それでも「あのアップルがついに…」という印象になるのは致し方がない。顕著に株式相場にも影響し、数時間にして大手数十社の営業利益換算である、460億ドル(約5兆円)のの金額がショートした。
思うにデザインが特徴に見える同社であるが、成長の牽引はプラットフォームを握っていることだったのだと思う。ジョナサン・アイヴ氏に代表される、世界一といっていいデザインチームは、ジョブズ政権下ではうまく機能していた。大きな実権を同志が保有しており、あくまで彼らはサブ的立場であったからだ。ただし、現在はデザインチーム、ひいてはアイヴ氏が余りにも実権を握りすぎており、デザインは代わり映えのないものとなり、いい意味での尖ったものでなくなってしまった。デザインが保守的なのだ。全てにおいて完璧な同社が“妥協”し始めているのが見て取れる。そうでなければ、Apple Watchをあのような状態(処理速度難あり)で出すことはなかったと思う。マップアプリなど反応が鈍すぎて使い物にならない。デザインを優先して、肝心の製品が使い物にならなければそれこそ本末転倒だ。デザインありきではなく、製品あってのデザインなのだ。元バーバリーのCEOのアンジェラ・アーレンズ氏を引き抜くなど、ファッション関連に迎合していること自体は否定しないが、本質的にApple Watchが売れるためには、ファッションを研究するよりも、Apple Payなどのプラットフォームを世界的に整備してからでも良かったのではないか。それと共に、例えばディズニーランドと提携し、スマートパスのようなプラットフォームを披露し、それを世界に広めるなど、潤沢な資金を使う術はもっとあったはず。そこが残念でならない。ようは「デザインで売れる時代」は確実な終わりを告げているのだ。これは事実だし、スマートデバイスなどは、AI中心の「デバイス(デザイン)レス」な時代がやってくる。この来るべき日のために、今以上の数多くのプラットフォームを形成する必要があると思う。
少し話がそれたが、その急先鋒がアップルの目指す自動車社会の話なのだ。彼らの目指すものは、シェアリングエコノミーを前提とした、全く新しい移動プラットフォームを形成するだろうと予想している。iPhoneのように製造をアウトソースするにしても、製品として数百万もする自動車を売るというだけでは、ただの会社にすぎない。当然に、普及期にはそこから入るのだが、その先の未来にはApple Watchなどのウェアラブルデバイスを使い、ワンタップで自動車を呼び出し、iTunesに紐付いた決済でキャッシュレスに、スマートに自動運転で目的地に達し、降車後は自動車自体は集積場に戻る。当然に自動車の中では、Apple Musicで聴き放題の音楽が流れる。こういった“エクスペリエンス”を売りにするのが、本来のアップルの姿なのだ。
“「iPhone 7」のバッテリー画像がリーク??”
http://link-man.net/iphone/iphone-news/69904/
source by link-man

“iPhoneのNFC、サードパーティにも開放へ―Apple Pay以外も使えるように - iPhone Mania”
http://iphone-mania.jp/news-106436/

“4インチ「iPhone SE」とは--アップルイベント前にうわさを再確認 - CNET Japan”
http://japan.cnet.com/news/commentary/35079726/
source by CNET Japan

ウォズニアック氏が「Amazon Echo」を大絶賛「次にくるのはこれだと思う」
http://www.itmedia.co.jp/news/spv/1603/14/news100.html
source by IT media

写真1 “iPhone SEと思われるパッケージ”
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写真2 “次期iPhoneのバッテリーとされるもの”
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写真3 “次期iPhoneとされるもの(ホームボタンレスか?)”
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写真番外 “「Amazon Echo」”
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◉筆者コメント
いよいよ今夜未明(日本時間午前2時)、アップルによる発表会が開催される。発表内容やスペックなど、先のそれぞれのリンクを確認して頂くとして、私なりには違った切り口で述べていきたい。
チャイナショック冷めやらぬ、昨今の経済情勢の中、あのアップルでさえ、御多分に洩れず苦戦を強いられている。そんな中で、まさに白羽の矢がだったのが、小型で安価な端末であり、それがiPhone SEとなる。
利益の90%を占めているアップルにとっても、シェアの低下は避ける必要がある。シェアを奪えてこそのApple Payであり、Apple Watchである訳で、ここまでスマートフォンが普及してくると、新規獲得以上にAndroidからのマイグレが最重要課題になってくるのだ。また、それ以上に所謂「旧世代iPhone難民(~4インチ)」も多数抱えており、コンパクトを好み、ラージディスプレイにときめかなかった層の、Android行きを防ぐ意味合いも強い。
そんな状態の中、満を持して出すネクストプロダクトがスマートホーム関連商品ではと予想している。先週、その旨をお知らせした(Iot機器として)まさに次の日、スティーブン・ウォズニアック氏の「Amazon Echo」お気に入り発言だった。Siriが未だスマートアシスタントとしては不十分な状態ではあるが、受け答えが今後見直されれば、PC、キーボードなどは不要になり、パーソナル・アシスタントと宙に浮いていても視聴可能な文字という、SF映画さながらの世界を開く鍵となる、重要なプロダクトになると予想している。
※執筆時は発表会前