こんばんは、渋谷くずはです。
……前回の更新より、少し間隔が開いてしまいました。
仕事の他にもプライベートな事情で最近はバタバタしており、
記事を書く時間はおろか模型を弄る暇すらも確保出来なくなっています。
記事の更新がない間にも様々な車両が入線していますが、
今回はその中からこちらの車両を紹介します。
マイクロエース製、小田急5000形・5200形です。
世間一般で小田急5000形と言えば川崎重工で製造されたばかりの最新型車両でしょうが、
私の中では小田急の5000形と言えばこっちを真っ先に思い浮かべます。
今まで小田急電鉄の車両の増備は緩やかな物でしたが、
ブログ友達のななせ様の記事を見て熱に火が付いてしまいました。
特急車は一先ず(?)置いておいて、通勤型は“とあるテーマ”に沿って車両増備を進める事にしました。
今回導入の5000形・5200形は、その第二弾となります。
あれ、第一弾は??
本当は最新ロッドの改良品を導入する予定でしたが、
発売から時間が経っている上に人気なのか市場では殆ど見かけず……。
しかし旧ロッドではありますが、“当区が求めている仕様”にドンピシャな製品が転がっていたので、
これに手を加えて自分なりの完成点を目指す事にしました。
まずは実車の紹介を簡単に。
小田急5000形は1969年に登場した通勤型車両で、
小田急では初めて製造時から冷房装置を取り付けた形式です。
※5059F以降。5051F~5058Fは冷房化を見据えた非冷房で製造
製造当時は2400形(以後HE車と称す)以前の中型車8両で運行されていた急行列車の大型化と、
将来的な20m級大型車の10両運転も視野に入れて製造されました。
また、所謂“小田急顔”の前面形状で製造された最後の形式でもあります。
8000形からは小田急顔を捨てて、大幅なモデルチェンジされた前面となりました。
塗装はケープアイボリーにロイヤルブルーの帯を巻いており、
この塗装を製造当初から初めて採用した形式でもあります。
この塗装は5000形以前に登場した各形式にも波及し、
長きに渡って小田急通勤型車両の標準塗装となりました。
5000形は1977年までに4両15本が出揃い、
朝ラッシュピーク時に運転されていた大型車8両急行に集中的に運用されました。
一方で同年より急行列車の10両運転が開始されましたが、
当時の高性能大型車6両固定編成はNHE車(2600形)と地下鉄直通用の9000形のみ。
しかしNHE車は車両特性が異なる事から当初は他形式と連結出来ず、
9000形は地下鉄直通が主戦場である為に地上線で使える本数は僅か。
こうした事情から6両固定編成の大型車として5000形を再び製造する事になりましたが、
それまで製造されていた4両編成とは大きく異なる装いとなりました。
4両編成では二段下降式だった側面窓は、9000形と同じ一段下降式窓に。
更に側面表示も種別のみを表記する物から、種別・行先を併記する物に改められています。
これによって正面は昔ながらの風貌を残す小田急顔ながらも、
側面は9000形と同じ近代的なスタイルになった特異な車両となりました。
6両編成は4両編成と差異が多かった事から雑誌や書籍では5200形と呼ばれ、
ファンの間でもいつしかその呼び名が定着しました。
5200形は1978年から1982年までの短期間で6両編成20本が増備されました。
そして1982年から箱根登山線への大型車6両編成の乗り入れが解禁された事で、
5000形と5200形は小田急線の急行列車の主力車両として長らく活躍を続ける事に。
2006年より廃車が始まり、2011年には5200形の6両編成が消滅。
4両編成はその後も活躍を続けましたが、最後まで残った編成が2012年3月改正前日で引退しました。
さて、モデルを見て行きます。
<箱根湯本・藤沢
Tc2 クハ5551
M4 デハ5501
M3 デハ5401
M2 デハ5301
M1 デハ5201
Tc1 クハ5251
Tc2 クハ5160
M2 デハ5110
M1 デハ5010
Tc1 クハ5060
新宿・片瀬江ノ島>
6両編成はトップナンバーの5251F。
4両編成は3次車で特徴のある5060Fとなっています。
まずは全体像から見て行きます。
三枚窓・貫通扉設置の縦型行先表示・前面上部ライト。
消滅してから7年経っても、人気を誇る小田急顔ですがやはりいいですね。
印象把握はそこまで悪くはないように見えますが……。
前面に早速ですがエラーの箇所が。
5000形は小田急顔の形式で唯一前面窓の所がツライチなのですが、
このロッドでは4000形以前の形式と同様に窪みが出来ています。
こればっかりは製造段階での問題ですのでどうしようもありません……。
ここだけは割り切って、他の部分を実車に寄せて行こうと思います。
改良品ではヘッドライトが大型化・テールライトが小型化され、
より一層実車に近づきましたがこの段階でも結構いい線は行っていると思います。
内装パーツは実車の車体更新後に採用された座席モケットに合わせ、
輪島レッド赤色で表現されています。
本来なら切り欠きの部分が印刷表現なんて…
ダミーカプラーの連結器周りがスカスカで妙な隙間が目立ちますね。
ここもカプラーのTN化と合わせて何とかしたいと思います。
5060Fのスカートに印刷で表現されている黒丸は試験的に設置された電気警笛の穴で、
実車でも5060Fにのみ設置されていた特徴的な物でした。
ライト。
……ヘッドライトの色がよろしくないですが、ちゃんと点灯するだけでも良しとしましょう。
写真だとそれっぽく見えますが、実際はもっとオレンジが強い色合いです
小田急顔の各形式の前照灯は基本的に片側のみが常時点灯し、
もう片側は球切れの際の予備用となっています。
5200形の一部には運転台を撤去した9000形からの捻出品で、
二灯点灯対応のシールドビームに改造された編成も存在していますが、
5251Fは廃車になるまで原型の前照灯を装備していました。

……5251号車のアンテナが行方不明になっています。
それを承知の上で購入したので気にしていませんが、アンテナが無いとしっくり来ませんね。
他の先頭車は無事でしたが造形がショボいので、別パーツに全て交換しようと思います。
パンタグラフ。
2005年頃の姿をプロトタイプとしているので、シングルアームパンタグラフになっています。
今回はそこまで古い年代を再現する訳ではないのでそのままにしますが、
2001年以前の姿を再現するには菱形への交換が必須ですね。

台車は本来であれば住友リンク式のFS375/075を履きます。
小田急では1000形まで長らく使用されていたアルストーム式の台車です。
……が、これはどう見てもFS375/075ではありませんね。
恐らくNHE車のFS360をそのまま流用したと思われます。
類似する形状としては、他に8000形のFS516が該当
この時代のマイクロエース特有の実車考察の甘さがモロに出ていますね。
台車部分を見た時、「だから前面窓の所もNHE車と同じように窪みがあるのか」と納得してしまいました←
この次のモデル(#A-2182)からは修正されているだけに、余計に悲しみが…
台車パーツも一応、他社製品でFS375の形状の物がある事にはあるのですが、
全車両交換となると相当骨が折れるので着工するかどうかは微妙な所です…。
一通り粗探し()が終わった所で、
編成毎のざっくりとした解説に入っていきます(((
まずは4両編成の5060Fから。
2M2Tの編成で先頭車が付随車、中間車が電動車と言う分かりやすい構成です。

車体はNHE車を基本としているのでほぼ同一です。
その為、側面の一番大きな窓は二枚窓の「田の字式」になっています。
だからと言って前面窓の窪みや台車まで似せなくても(ry
5000形では最後に更新工事を行った5063Fから、
側面窓が二段上昇式上段下降・下段固定窓に変更され、
他の編成も後々に同様の構造に改造されています。
側面には高性能車両では初めて、種別表示が設置されました。
当時の小田急の急行列車は側面にサボを掲出していましたが、
先に登場した大型車であるNHE車や4000形は主に各駅停車用の車両だったので、
車両限界いっぱいまで車体を拡張する代わりに、サボ受けの設置を省略していました。
後の車体更新工事でNHE車と4000形も側面行先表示を設置。
5000形はこれらの形式と違って主に急行列車に使用するので、
何らかの形で側面への種別表示が旅客案内上必須とされました。
そこで当時の京阪神急行電鉄(現阪急電鉄)で採用していた物を参考にし、
車両限界を超過しないように車体に埋め込む形での電照式種別表示器が設置されました。
これは予め黒地に「準急」「急行」と表記した板を裏側から電球で照らすもので、
正面の種別幕とともにボタンで運転台から操作可能でした。
思いっきり阪急ですね
1976年の4次車からは種別のみを表記する字幕巻き取り式に変更され、
5200形2次車からは種別・行先を併記する物になっています。
5000形は1990年より開始された更新工事で、
全編成が種別・行先を併記する字幕巻き取り式の側面表示に変更されています。
このモデルは2005年頃の姿がプロトタイプである為、
既に一般的な方向幕へ変更された後の姿になっています。
……模型ではただ単に幕の部分が黒色になっているだけなので、
この部分はどうにかしたいと思います(汗)
新宿方先頭車のクハ5060。
上り列車で先頭に立つ車両です。
当初は4両編成を2本繋いだ8両編成や新宿方に6両編成を繋いだ10両編成の運用もあった為、
4両編成については編成の両方の先頭車に電連が装備されています。
これは後の8000形や1000形、4000形の高性能化の際にも踏襲されました
5000形は急行列車用として製造されたので最末期まで殆どが急行列車中心の運用で、
8000形や1000形のように2本連結の8両編成で各駅停車に入る事はありませんでした。
5000形は編成海側に切り欠きを持つスカートを装備しており、
同じ顔を持つ4000形(高性能化後)やNHE車との識別点にもなっていました。
4両編成最終増備車の5065Fのみ、5200形と同じスカート
プロトタイプが2005年頃とあってか、
現行の号車ステッカーと古い優先席マークが混在しています。
現行の優先席ステッカーは2015年より採用
貼り付け時期によってはエラーになってしまうので、
実車考察をしてから剥がすかどうか検討していきたいと思います。
デハ5010とデハ5110。
中間電動車で、模型では実車だと床下がスカスカなデハ5010が動力車になっています。
一昔前の起動電圧高めなマイクロエース動力を搭載しており、走行性能は……お察し下さい
小田原方先頭車のクハ5160。
相模大野で分割した江ノ島線急行や新松田で分割した小田原行き各停等、
80年代後半以降は4連単独の下り列車でしか先頭に立つ機会が無かった車両です。
5000形重連の8両っていつ頃消滅したのでしょうかね??
プロトタイプとなった時期では3000形や8000形VF更新車で2段電連が採用され始めており、
それらを搭載した編成との連結に対応するべく、スカート下部に切り欠きが入っていました。
……模型では当然の如く再現されていませんが、
別パーツ化する上にまだ2段電連を装備した車両が居ない時期の姿にする予定なので、
特に問題はありません。
続いて6両編成の5251Fを見て行きます。
5000形との最大の違いは、やはり側面でしょう。
途中に9000形の増備を挟んでから製造されており、
9000形で採用された一段下降式窓を採用しています。
これが車体の腐食を早めて、3000形による早期置き換えに繋がったと言う説も…
その為、側面から見ると9000形や後に登場する8000形と酷似しており、
パンタグラフの搭載位置が同じ8000形とはパッと見では見分けが付きません。

比較用に。
上が5200形、下が8000形です。
側面での見分けはつきませんが、
冷房装置が個別分散式か二基集中式かで一応の区別は付きます。
5200形は4M2Tの6両編成となっており、
先頭車のみが付随車・中間車は全て電動車と言う構成は変わりません。
しかし編成中のパンタグラフはNHE車と同じ3基となっており、
9000形と同様にパンタグラフを搭載しない中間電動車が誕生しています。
小田原寄り先頭車のクハ5551。
登場時は新宿方に6両編成を充てる10両編成も存在していた為、
6両編成の小田原方先頭車にも電連が設置されていました。
前4両急行小田原行き、後6両急行片瀬江ノ島行き等々…
2005年頃より撤去が始まりましたが、
当区はそれ以前の姿とする予定なのでTN化してもそのまま残す予定です。
パンタグラフが付いた中間車たち。
デハ5501、デハ5401、デハ5301です。
模型ではデハ5401が動力車とされており、
5000形と同じく走行性能がお察しなマイクロエース動力です。
5200形は1998年以降に更新工事を受けた編成ではデハ5400のパンタグラフを撤去しましたが、
5251Fは撤去が始まる前に更新工事を受けたのでパンタグラフが残存しています。
デハ5201。
5000形で唯一、パンタグラフを装備しない中間車です。
当時の小田急ではパンタグラフ無しの電動車は珍しく、
他には9000形4両編成に組み込まれているデハ9200ぐらいでした。
屋根にはパンタグラフを搭載出来るようにスペースが確保されており、
ここも先に製造された9000形と同様です。
クハ5251。
新宿方の先頭車です。
こちらは割と先頭に立つ機会が多く、
6両編成以上が走れない江ノ島線各駅停車や湯本急行では必ず先頭になっていました。
他形式と連結する機会が多い為、電連を標準装備しています。
模型では装備していませんが
前述の通り前面窓の窪みとスカートの切り欠き以外は、
改良前のこの製品でも割といい出来なのではないでしょうか?
欲を言えばヘッドライトの色が左右で違うのはいただけない所ですが、
右側のライトにはそもそもプリズムがありませんのでこんなものかと妥協しています。
以上が小田急5000形と5200形の紹介でした。
何か後ろにいる? キノセイデスヨ
初期の製品ながらも作りはそこまで悪くなく、
改善点も他社パーツを使用する事で何とかなるので悪くない買い物だったと思います。
掛かる費用はお察しください。。。。。
私の中のイメージはこの5000形と8000形が小田原線の急行列車の主力でしたので、
欠かせない車両を早めに入手出来たのは良かったです。
今の所、考えている整備を全て完工するにはパーツが足りない為、
次回実施予定の運転会には不完全な状態で持っていく形になりそうです。
完全体になるのはいつの事やら……
次回は日本初のオールステンレスカーを紹介……する予定でしたが、
入線予定のなかったとある車両が急遽入線する運びになったので、そちらを先に紹介する予定です。
今回粗探しをしていた理由が分かると思います
それではこの辺りで。
長らくお付き合い頂き、ありがとうございました。




















































