甘いにもほどがある~スウィート・ジャズⅡ~ | フルカワJAZZ道場

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お気に入りの1枚を探すために

ジャズ・メンは意外と甘くリリカルなメロディが
好きなようです。スウィートという言葉も。
で、今回は「甘口ジャズⅡ」です。
なぜⅡかって?実は前回の曲は最初一緒に
組んでたのですが、勝手に一人(1曲?)歩き
してしまったからです。

 


 

「スウィート・ラブ・
オブ・マイン」

ジャッキー・マクリーン
”デモンズ・ダンス”より ブルーノート
この曲はずいぶん前にTVでマウント・フジ・
ジャズ・フェスティバルを見ていたら、日野皓正が演奏していて、いい曲だと思ったのでいろいろ探してみたら、彼の曲ではなく、ウッディー・ショウの曲だとわかりました。
それからこのアルバムに辿り着くまでには少しかかったのですが、日本ではその時発売されていないブルーノートの1枚だったので、確か福岡のタワー・レコードの輸入盤でみつけたのでした。
しかし、さすがにこの諸星大二郎の「オンゴロの仮面」のようなジャケットにはやや引きましたが、ジャケットと中身は大違い。買い得の一枚でした。
ウッディー・ショウの吹く、少しテンポの速い美しさとカッコよさを兼ね備えたメロディーは、”トランペット吹き”なら一度はトライしてみたい曲ですね。
(まあ、腕がついてくればの話しですが。)

 


 

「スイート・ハニー・ビー」

デューク・ピアソン
”スイート・ハニー・ビーより” ブルーノート
この作曲者は「辛口」の方でも取り上げた
デューク・ピアソンです。前々回の曲とは正反対の甘さがもたれるくらい甘い、でも初めて聞いてもなぜかどこかで聞いたように懐かしい、親しみのあるメロディーです。ジャケットの女性の写真もかなり印象的で、ジャケットも曲の良さを盛り立てているようです。
演奏者を見ると、トランペットにフレディー・ハバード、アルト・サックス&フルートにジェームス・スポールディング、テナー・サックスにジョー・ヘンダーソンの3管をフロントにすえた6人編成で、まさにブルーノートの醍醐味といえるもの。ピアソンの作曲の腕が冴えます。
ブルーノートのジャケットの写真の特徴は、プレイヤー自身のモノクロ写真にブルーやレッドのフィルターをかけたようなものや、女性を主役にしたものが多いようです。ただこのアルバムの女性の写真は”夕日をうけたような”もしくは”ハツミツ色”ともいえる総天然色写真的な色合いになっていて、とても美しい。さすがです。ブールノートの中でこの”色”はこれだけでしょう。
ちなみに後ろに小さく写っているのがピアソン氏です。

 


 

「スイート&ラブリー」

ソニー・スティット
”ザ・チャンプ”より ミューズ・レコード
デューク・ジョーダンのピアノのイントロが始まると、古き良きスウィング時代の甘き香りが感じられますが、ソニースティット(アルト&テナー・サックス)のソロが始まるやいなや、その音の津波に感傷的な思いは追いやられてしまいたした。
しかし、騒々しいかというとそうではなく、口数の多い男がマシンガン・トークでまくしたてているようです。
(なぜかエディー・マーフィーの顔が浮かびました。でも本人はモーガン・フリーマンに似ています。)それでも情感がそこなわれることなく、スタンダードでスロー・バラードの有名曲を、こういう調理の仕方があるのかと感心させられます。

このアルバムはジョー・ニューマン、デューク・ジョーダンと名手揃いなので、スティットも全開で吹きまくっています。
他にジョー・ニューマン作の「ミジェッツ」も入っていますが、少しでもジョー・ニューマンを知っている方、「また紋切り型か」と思うなかれ。構成やニュアンスのかなり違った楽しい演奏になっていますゾ!

 

もう梅雨に入ったそうで、
蒸し暑い気候になりましたが、
まだかたまった雨は降っていない様。
今年は水不足は解消されるのでしょうか。