リズムにのらなきゃ始まらない | フルカワJAZZ道場

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5月3日は憲法記念日ですね。
ジャズではさすがに憲法の曲は
ないので、今回は音楽の法律=リズムが
テーマです。

 


 

5(5拍子)
「テイク・ファイブ」

カシミア・ステージ・バンド
”テキサス・サンダー・ソウル”より  
オリジナルはデイブ・ブルーベック作曲、
ポール・デズモンドのソロで知られています。もう何年も前、タケダのアリナミンのCMにも使われていたので知ってる方もいると思います。たいていのカバーは元の曲にオマージュを捧げるように演奏されるのですが、この曲ほど
大胆にアレンジされることの多い曲はないでしょう。
時にはグルーヴィーに、時にはファンキーに!
このアルバムでは後者の方で、ソウルフルなジャズ・ロックになっています。
カシミア・ステージ・バンドはヒューストンのカシミア高校の生徒のビッグ・バンドで、このアルバムはその1968年~1974年の未発表曲集&ライブ集になっています。ハイスクールバンドとは思えないほど、迫力のあるファンキーなサウンドが爆発しています。
このCDは2枚組で、2枚目のライブ集のほうはエンハンスドCDになっていて、パソコンで再生すると、レコーディング・エンジニア達のメイキングになっているようです。(最初にカシミア・ステージ・バンドのスナップ写真が何枚か映し出されています。)ジャケットになっている小冊子の中には当時活動時代の写真が掲載されています。ファッションも懐かしさを感じますが、総勢31名のほぼ全てがアフロ・ヘア(女の子も7名参加していて、そのうち4名のみが普通の髪型)なのも壮観な眺めです。

 


 

3(3拍子=ワルツ)
「ワルツ・アゲイン」

デビッド・マレイ・4テット
”ワルツ・アゲイン”より  
これまでデビッド・マレイはフリー・ジャズだからと手が伸びませんでした。しかし、このアルバムはフリー・ジャズが苦手な人たちにもオススメです。
それぞれの楽器がまったく別の曲を同時に
演奏しているイメージを受けます。
不協和音なストリングス・アンサンブルが
グッド・ハーモニーと金切り音の間を
揺らぎながら行ったり来たりしています。その中から浮かび上がるごとくサックスの演奏が以外にもストレート・アヘッドな4ビートジャズになっているのに気づくと、急に曲全体が絶妙なバランスを保ってまるで集団即興を繰り広げているかのように感じられてきます。
(むろん、ストリングスの方は譜面があると思いますが)ウィズ・ストリングス物はオーケストラは伴奏という概念にとらわれがちですが、このアルバムでは音楽を作り上げる重要なマトリックス(母体)といえるでしょう。
紹介曲はワルツ(3拍子)なので少し変わったメロディーになっていますが、各楽器のパートが全然別の性格を持っていて様々な表情を見せているのに、総合的に美しい響きを持った
輪舞曲(ロンド)になっています。

 

憲法改正が話題にのぼりますが、
”戦争の放棄”だけは変えてほしく
ないですね。