雨の日には読書 珈琲にはChet Bakerを -12ページ目
「雨の日には」どころか、たいがいいつも本を読んでいる。

私は本を読むことが好きだ。


とは言っても、読書好きになったのは二十歳を超えてから。

子どもの頃は読書が本当に嫌いだった。


図書館(室)で借りた本は数えるほどで、

三年連続同じ本で読書感想文を書いたこともある。



「この本を読んだのはもうずいぶん前のことなので、

内容はほとんど忘れてしまったけれど…」


これがその時の書き出し。

ひどい…



当然先生からは

「そろそろ新しい本も読んでみましょう」

という感想をもらった。



その感想文でさえ、毎度あらすじをご丁寧に説明することしかしなかった。



そんな私が読書感想文で表彰されたことが一度あった。

高校生の時。

これにはたいそう驚いた。



読んだ本は、

遠い海から来たCOO (角川文庫)/角川書店

景山民夫著 ¥580
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受験を控えて夏休みの講習を受けていたころに読んだのだと思う。

読みながら、自分のぐるりで感じることを書いた。

いや、読みつつぐるりを眺めると、それらがものすごく色濃く感じられたのだ。

もちろん、あらすじは一行も書かなかった。




それを機に私は読書にのめり込んでいった…

というわけには残念ながらいかず。

例え読んでも、内容よりも残りどれだけで読み終えられるんだコレと思ってばかりだった。



そんな私が大学の本屋さんで一冊の本を見つけた。

初ものがたり (新潮文庫)/新潮社

宮部みゆき著 ¥546
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「初ものがたり」は江戸深川を舞台に、

四季を彩る「初もの」が運んで来た謎に岡っ引き親分茂七たちが挑む、

人情と季節感溢れる時代小説だ。


今思えば、まともな読書歴ほぼゼロの私が

なぜ「いざ本でも読んでみよう」と決心一冊目にお江戸捕物帖を選んだのだろう…



しかしこれにどっぷりはまった。

眼前に迫る卒論期限そっちのけで、まさにのめり込んで読んだ。






昨日、この本をまた読み返したら、

小気味よくて美味しそうで捨てたもんじゃなくて、いい気分になった。



こう書いていて気付いたのだが、

どうやら私、受験や卒論の前、いわば壁に突き当たると、読書の面白みを知るふしがあるようだ。



確かに、

人生に困ったら先人に聞け、

本の中にはすべての答えが書かれている

と言いますからね。


で、言ったのは誰だったかな(誰も言ってなかったかしら?)。


とにもかくにも、今日もまた本を読むのでした。
西山酒造場さんの
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小鼓ゆず



清酒小鼓を使用した微発泡のリキュール。

国産ゆずと甘味にハチミツを使用していて、

香りもよく飲みやすかった(5%)。



先日、同じく日本酒ベースの甘酒のお酒を飲んだ。

ほんのりと甘みがありこちらも美味しかった。



熱燗できゅーっとやったら旨い季節なのでしょうが、

なんせほぼ下戸な私。

こういうお酒は有り難いです。
最近ストレスを上手くいなせるようになったなぁと思っていた。

以前よりも多少は上手くという程度だけど。



けれど、違った(たぶん)。



これは、ストレス自体を、

以前ほど感じない場所で棲息しているためのような気がしてきた。



なぜなら、ちょっとばかり受け取ったわずかなストレスを

得意の“ずるずる引きずり”してしまっているから。


今は懐かしいストレス出血大サービスの職場。

今の私がそこに居たら、

間違いなく討ち死にしていると思う。



ここ数年、

自身の体調不良と家庭内のあれやこれやのため、

外部からのストレスだけは遮られた場所で過ごしていた。


内部由来のストレスにはやや耐性がついたと思うので、

冒頭の文章はあながち間違いではないけれど、


外部由来のそれには、たぶん以前よりもひ弱になっている…



今年はそんな事言ってられないので、

イナシやカワシやドワスレの技を身につけ、

決まり手ヒキズリを克服したいものです。
寒の入りを過ぎた途端、今年もどっと寒くなった。


暦は本当によく知っているなとしみじみ思う。

数日前からアメリカの大寒波のニュースをよく耳にする。

昨年だったか一昨年だったかは、

豪雪地方で車が立ち往生になってしまったニュースもあった。


台風や大雨の被害はたまに聞くように思うけれど、

冬の寒さが引き起こす災害には縁のない土地に住んでいるので、

冬の災いと言えば、寒いなちくしょう、くらいの面倒しか頭に浮かばない私ははっとさせられる。




一方で、

南瓜と柚子の冬至は、寒さ極まれりの顔をしつつも、

実はその日から日は少しずつ長くなっていく。

小寒の寒さ 大寒に解くとも言うし、

節分を迎えれば、もう立春、春が来る。



春と言えど、なかなか寒さは去ってはくれないけれど、

一番寒さの厳しくなる頃に、

その先にやって来るあたたかな春に思いを馳せられる、

暦はやっぱりよく知っているなと、ありがたく思う寒がりの私なのでした。


どの地でも無事に春を迎えられますように。

今年の読書初めは、

第一四六回直木賞受賞作 葉室麟著
蜩ノ記 (祥伝社文庫)/祥伝社

¥720
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「雨あがる」などの作品の小泉堯史監督で映画化されるそう。

今年の大河ドラマ「軍師官兵衛」主演の 岡田准一さんも出演される。



武士の世界の凛とした清廉さと、やるせなくなるような頑なな姿勢が、

清々しい情景描写とともに描かれている。


生活するこがまさに生きることと直結しているようなあの時代に、

私は強い憧憬を抱いているのだけれど、

憧れる美しいものの正体は、

生と死が隣り合わせに共存した時代、

人々がその現実と真摯に向かい合って生きていたからなのかもしれない。



年の初めに、おもわず姿勢を正すような作品でした。