私は本を読むことが好きだ。
とは言っても、読書好きになったのは二十歳を超えてから。
子どもの頃は読書が本当に嫌いだった。
図書館(室)で借りた本は数えるほどで、
三年連続同じ本で読書感想文を書いたこともある。
「この本を読んだのはもうずいぶん前のことなので、
内容はほとんど忘れてしまったけれど…」
これがその時の書き出し。
ひどい…
当然先生からは
「そろそろ新しい本も読んでみましょう」
という感想をもらった。
その感想文でさえ、毎度あらすじをご丁寧に説明することしかしなかった。
そんな私が読書感想文で表彰されたことが一度あった。
高校生の時。
これにはたいそう驚いた。
読んだ本は、
遠い海から来たCOO (角川文庫)/角川書店

景山民夫著 ¥580
Amazon.co.jp
受験を控えて夏休みの講習を受けていたころに読んだのだと思う。
読みながら、自分のぐるりで感じることを書いた。
いや、読みつつぐるりを眺めると、それらがものすごく色濃く感じられたのだ。
もちろん、あらすじは一行も書かなかった。
それを機に私は読書にのめり込んでいった…
というわけには残念ながらいかず。
例え読んでも、内容よりも残りどれだけで読み終えられるんだコレと思ってばかりだった。
そんな私が大学の本屋さんで一冊の本を見つけた。
初ものがたり (新潮文庫)/新潮社

宮部みゆき著 ¥546
Amazon.co.jp
「初ものがたり」は江戸深川を舞台に、
四季を彩る「初もの」が運んで来た謎に岡っ引き親分茂七たちが挑む、
人情と季節感溢れる時代小説だ。
今思えば、まともな読書歴ほぼゼロの私が
なぜ「いざ本でも読んでみよう」と決心一冊目にお江戸捕物帖を選んだのだろう…
しかしこれにどっぷりはまった。
眼前に迫る卒論期限そっちのけで、まさにのめり込んで読んだ。
昨日、この本をまた読み返したら、
小気味よくて美味しそうで捨てたもんじゃなくて、いい気分になった。
こう書いていて気付いたのだが、
どうやら私、受験や卒論の前、いわば壁に突き当たると、読書の面白みを知るふしがあるようだ。
確かに、
人生に困ったら先人に聞け、
本の中にはすべての答えが書かれている
と言いますからね。
で、言ったのは誰だったかな(誰も言ってなかったかしら?)。
とにもかくにも、今日もまた本を読むのでした。

