この頃には、どうやら私達の事を
「ご飯をくれる便利な人」
くらいには認識しているようだったむう猫。

もっとくれという顔のむう猫
とはいえ、人慣れしているとは言い難い成猫を捕獲するにはどうしたら…
みんなどうしているのだろう。
とりあえずインターネット頼みで検索してみる。
はじめに目にしたのは、
『保護団体が捕獲器を貸してくれますよ』
というもの。
なるほど。
捕獲器か…。
ちょっと及び腰になるへたれな私。
中には、本格的な捕獲器を使わず、ケージを利用する方法を教えてくれていたりするものも。
ご飯やおやつを入れておき、頭を入れたところをお尻を押し込み蓋を閉める。
ほお、なるほど。
…すっごいパンチ、なんだよなぁ。
及び腰。
あっ、
「くるねこ」さんのボロン太改めトラ松捕獲はどうだったっけか。
本をめくる。
「おととい初めてだっこさせてくれまして」
と書いてある…
抱っこ、させてくれないだろうなぁ。
いや、ここに至るまでは三ヶ月をかけて友情をはぐくんだとも書いてあるぞ。
こちらのむう猫とはまだ一ヶ月弱の仲。
まだまだこれから。
…これから?
あと二ヶ月もかかるのか?
…
気を取り直しさらに「くるねこ」さんを復習する私。
おっ、猫医者先生は「チヌ釣り用の網で捕まえろ」と言っている。
魚釣りのタモか…
昔、家で飼っていた犬が父の魚釣り用タモでハイテンションに遊んでいて、
こっぴどく叱られていたことを思い出す。
まぁ、大事なタモ出しておく方が悪いのだ。
私は犬の味方。
とはいえ、父、絶対貸してくれないはず。
あっ、ならば布団用大型洗濯ネットはいかがか。
武蔵の通院輸送アイテム、まだあったはず。
今思えば、捕獲器もケージもタモにも二の足を踏んでおきながら、
ほとんど体当たりの洗濯ネットでなぜ決行したのか…
やってみました。
おやつを食べているむう猫に、
ファスナーを全開にした洗濯ネットをできるだけ広げ、
そーと
そして、
“ガバッ!!”っと。
予想通りと言うか、ほら見た事かというか、
むう猫、ウギャギャギャーと叫び・暴れ・身をくねらし、脱出&一目散に全力逃走。
…
…あぁ
「だめだった…これで警戒して来てくれなくなるに違いない…私、早まった…」
うなだれつつダメ元で声をかける。
「むうちゃん、おやつ、まだ、あるよ、、、(音量最弱)」
と、
むう猫がUターンして走って来るではないか。
え…警戒、していないの?
もしかして、あなた噂に聞くあ○ぽんなのか?
それなら、あ○ぽん万歳だ。
と、再度ネットをかぶせる私。
そして、再度逃走するむう猫。
…あんぽんは、私だった。
ネット、だめだ。
ようやく気付く私と、
遠くでそんな私を不信な目でじっと見つめるむう太の攻防第一幕なのでした。
次回、完結。たぶん。