買っちゃいました。

おっさんには似合わない柄のディストーション。



回路はCOMBATのD-01と全く同じらしいけど、外装が乙女仕様。

GIRLS COMBATの、その名も"Purple Butterfly"

スワロフスキーによるデコレーションって書いてあったけど、アナスイっぽい。

蝶だし。

紫だし。

名前がいいよね。

でも、蝶々、踏みつけないとスイッチが入らない。

『えいっ!』

じじいじゃなくて良かった。

でもいつか出てみたい。

じじいバンドコンテスト。


上手に撮っていただいてます。感謝。


Like cool,man,cooool!

音楽には重要なことがたくさんあって、リズム、メロディ、ハーモニーはもちろんだし、歌なら歌詞も大切な要素だ。でも最初に心に届くものは、やはり音。上手・下手の前に音でその音楽の好き嫌いが分かれてしまう。

音の出し方、伸ばし方、揺らし方、消し方、ダイナミクス、変化、そして音そのもの。楽器演奏者の場合、最後の音そのものだけは金で何とかなる。おかげで私はずいぶん沢山のお金を楽器購入に注ぎ込んできた。特にアンプはこれまでに6台買い換えてきている。

ギターやエフェクターやアンプの研究に費やした時間を練習に向けていたら、今頃はもう少しまともなプレイヤーになっていたかも知れないのだが。


その点ヴォーカリストは安上がりであると同時に宿命的だ。

声帯や骨格や横隔膜を買い換えるわけにはいかないのだから。そんなもの、悪魔ぐらいしか売ってくれないだろうし。


だからこそ、神様から心震わす美声を授けられた奇跡の人は、出来る限りその歌声を多くの人に届けて欲しい。あなたの歌は、知らぬ間に誰かを救っているのかも知れないのだから。



この人も、その奇跡の人のうちのひとり。

松尾香世子さん。日本のオペラ歌手である。


「お前がオペラを聴くのか?」と笑われるかも知れないが、歌声にジャンルという垣根はない。ブルースも演歌もオペラも好きなものは好きなのだ。


このひとの歌声は本当に心地よい。傲慢さのかけらもない優しい声が、ビブラートと共に消えゆく様を聴いているだけで涙が出そうになる。そう、声の消え入り方がとても素敵だ。花で言うところの散り際の美しさ。歌もオペラも素人の私にはうまく表現できないが、羽毛でそっと心を撫でるように憂いをはらってくれるよう。声は張り上げなくても心に響かせることができるんだなと気づかせてくれる。


松尾香世子A Clare Benediction


そしてこんな歌も歌われるんだな、と何気なく聴いていたら、つい先日他界した私の父のことや、松尾香世子さんがお母様を亡くされた後の心境について書かれていたことを思いだし、本当に涙を流してしまった。

父は鉄の雨にうたれたわけではなく、病気で亡くなったのだけれども。


さとうきび畑


心が動くのは聴く側だけではないのだ。そしてそれが伝わるからこそ・・・。


どんな高価な楽器も、どんなテクニックをもってしても、はやり人間の声にはかなわないと思う。

この方の歌声、ぜひ生で聴いてみたい。