2月7日、佐賀県嬉野市 某老舗旅館 宴会場 午後8時30分


ガラガラガッシャ~~ン!!

ズドン!! パリ~ン!!
それがきっかけで、私は部屋から一歩も出れなくなるのであった。



事件が起こる5時間前・・・


私はいつもの様に仕事をしていた。
しかしその日は数十年続く毎年恒例の『○○組合新年会 IN 嬉野』
我社のお得意先の社長達が一斉に集まる特別な日であった。


早めに仕事を終わらせ、その足で会場である嬉野市の某老舗旅館へ向かった。


『今年は誰と同じ部屋だろう?』と期待と不安で胸がいっぱいになりながら長崎自動車道を走った。


もちろんその後に待ち受ける惨劇の事など知る由もなく・・・


約1時間後、旅館へ到着し、フロントで受付を済ませた。

『○○組合のヒラッピンです~』

『え~っと・・・ヒラッピンさん、、、あっ!こちらの部屋ですねぇ』

と1枚の紙を見せられた。


それはよく見ると組合の幹事さんが作った部屋割表だった。

私の名前の横には、Y社長、I社長、の名が書いてあった。


『おっ!3人部屋か! Yさん Iさんと同じかぁ 気使いせんでいい人達やし よかったぁ~』


と幹事さんに感謝し、胸を撫で下ろした。


もちろんその後に待ち受ける惨劇の事など知る由もなく・・・


144号室 萩の間 老舗の旅館の迷路の様な造りの中にその部屋はある


私は緊張もせず、そのドアを開けた。


『お疲れっす~! いま着きました~!』(笑)

『お~お疲れ~! 遅かったなぁ~』

『いやいや 二人が早過ぎでしょう! もう風呂まで入ったんですか~?』(笑)


私を笑顔で迎えてくれたYさんとIさんは既に浴衣姿で、テーブルの上には空になったビール瓶が1本あった。


私はそれを見て、二人が既に風呂に入っている事が分かった。


30分ほど部屋で話し込み

『じゃオイも風呂入ってきますけん!』

と言って、またさっきの迷路を通り、大浴場へ向かった。



つづく