長州人の気骨と粋

★ジャズピアニスト和田肇先生は日本ジャズ史の表紙を飾る大御所、先生の事を御存知無い方も多いかもしれません、終戦直後進駐軍占領下のラジオ放送で、ガーシュインのラプソディ・イン・ブルーを初めて弾いたピアニスト、歌手淡谷のり子女史の最初の夫、クレイジーキャッツのハナ肇氏が尊敬され、〔肇〕と云う芸名をもらった御仁、歌手デックミネ氏の先輩で朋友、映画俳優・和田浩治氏のお父上。僕が和田先生にお会いしたのは、昔、銀座並木通りに映画の東映がジャズクラブ〔SOUND IN 101〕をオープンし、プロデュサーを仰せ付かり、クラブマダムが(元)東映女優で和田先生のお嬢さん、また、僕の母校土佐高校の初代校長が和田肇先生の朋友後輩:歌手ディックミネ氏のお父上〈徳島出身)と云う事も後でわかり、長く親しくお付き合いさせて頂きました。先生が出演されたヤクルトホールでのオールドボーイズコンサートの楽屋が最後でした、先生が病床にある時、『この次のコンサートは、ガーシュインのラプソディインブルーを弾くからね、君がプロデュースしてくれよ、毎日練習やってるから、まだまだ、指は大丈夫、僕は演るよ、頼むよ!』、先生の言葉が今でも新鮮に甦る、長州人の気骨、粋とダンディ、そして、優しさ、まだ少し冷たい初春に、和田肇先生の心の温もりを感じながら、想う。

 

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