<クラリネットの音色>吉田兼好児の速筆エッセイ集「音の意履歴書」より ジャズの御大クラリネット奏者中川武さんを偲ぶ。

 

David Silverman & Takeshi Nakagawa - I Remember Apri

https://www.youtube.com/watch?v=1cfRuwuyA3s

 

 

春に聴きたい音は何といってもスイング感あふれる爽やかなジャズクラリネットの音色かもしれない!。

 

◆ジャズは“ノリ”だよ!と云われる・特に、クラリネットは非常に難しい楽器かもしれません。ジャズでの初心者が吹くと音は良くても、ノリが悪くて“ベタベタ”な立ち上がりが悪い平面的な音になってしまう。速いテンポで吹くと・とてつもなく速く聞こえてしまう・・。

ベテランのプロのジャズクラリネット奏者が吹くと、どんな速いテンポの曲を吹いても・ビートの狭さを感じさせない、ゆったりとした“ノリ”とダイナミックス感を、常に感じさせる卓越した“ノリ”のテクニックに熟達している・・。

 

僕は外国人のジャズファンの友達が多いが、来日するジャズキチの紳士には中川武さんの東京都内の国際ホテルでのステージにお連れした・皆さん揃って、彼のプレイを称賛した・・。

中川さんは、世界的な有名ジャズクラリネット奏者バディ・デフランコと親交も深く、また・テクニック音色ノリ・すべてに於いて、僕は日本のナンバーワン奏者の一人だと思っています。

 

◆今は亡きジャズの御大「クラリネット奏者中川武さん」・・・。中川武さんが愛した“石和の街”は・・今は、世界的に知られる日本のジャズフェスティバル聖地:「ザ・いさわJAZZ」になっています。

 

中川武さんとは、東京時代に家族付き合いで大変お世話になりました・・・。

 

ジャズミュージシアンなら「中川ファミリー」をご承知と思いますが・・、中川武さんのお父上は新交響楽団(NHK交響楽団の前身)のコンサートマスター・バイオリン奏者、中川武さんは「ジャズ界では知られた中川三兄弟」の長兄)クラリネット奏者、弟)中川喜弘さんはトランペット奏者、弟)中川敦嗣さんはトロンボーン奏者、甥)中川英二郎さんはトロンボーン奏者、甥)中川幸太朗さんは作曲家、孫)中川直也さんはサックス奏者です(ウイキペデイア「中川英二郎」のページなどご参照)。中川武さんは晩年、地元の観光活性化に取り組み・「石和音頭」を作詞作曲・また、石和を世界的な“ジャズヴィレッジ”にする音楽プロジェクト「ザ・いさわJAZZ」を主導しました・・このジャズフェスタに、既にご参加されたミュージシアンも多いはずです・・。

 

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