<宮尾登美子、仁淀川と忘れられない演奏>吉田兼好児の速筆エッセイ集「土佐日記」より。仁淀川と宿と演奏 

 

高知の清流・仁淀川。

高知県出身の作家宮尾登美子の小説の舞台【仁淀川】・土佐人であれば誰でも、その広く澄み渡る清流の調べを聴いている・・・・。

宮尾登美子は、映画化された鬼龍院花子の生涯の原作者で有名になりました・・・観光名所ハリマヤ橋の傍に、その鬼龍院の舞台になった「得月楼」があります。今は割烹料理店となっていますが、昔の面影を残した情緒ある屋敷です。此処でよく同窓会などをやりました。宮尾登美子は素晴らしい小説を書きます・・また、作家〕倉橋由美子も高知出身です・彼女は、僕の実兄・土佐高校の同窓です。

 

仁淀川・清流沿いに、木造の風情のある宿「ホテルくらうど」があり、県外からの常連の御夫婦の宿泊が多い人気のある宿です・僕には、このホテルには忘れられない想い出があります・・・・・。

東京から高知に帰って何年か経ったある日、このホテルの営業スタッフから演奏の依頼がありました。

行ってみて驚いたことに演奏ステージは宴会場ではなく、二十畳ほどの部屋に通されました。お客さんは還暦前?のご夫婦で、結婚記念日の御旅行でこの宿をとったとの事でした・・。

東京から来られた御夫妻の2人だけのデイナーの席で、ジャズギターの弾語りをしました。演奏後分かりましたが、旦那様の奥様へのサプライズの生演奏プレゼントだったとの事でした・・演奏した曲は、Nearness of Youなどでした・・・。奥様の大粒の涙が未だに忘れられません、愛情に満ち溢れた御夫婦でした・・・こんなご夫婦に、来世はなってみたい!と、思ったりして・・・夜の清流・仁淀川のせせらぎを聴きながら、唄っていました・・・・。

 

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