<酒豪の歌姫>吉田兼好児の速筆エッセイ集「音の履歴書」より 最大のイベント演奏 アメリカ帰りの女傑

 

猛暑の夏の夜・ビールの美味しい季節には、いつも彼女のご機嫌なステージを想い出してしまう。彼女は今、どうしているだろう?・・・。

◆想い出すのがこの仕事とこの歌姫である・・・。東京時代に演った仕事の中で最も大きかったパーティ・イベントは、有名N大学のOBが1200人以上集う大懇親会だった。ほんとうに凄いヒト!。歌姫が唄い終えてもアンコールが止まらず、歌姫はこれに応えてガンガン唄う、お客は拍手大喝采!、そのうちお客から歌姫にビールの差し入れが続く・・これには流石に親方が呼ぶ、「エリナ!!、飲みながら唄うのはやめろよ!、酔っぱらうとすぐクーキャとケンカになるから!、それに・弟の息子が、この大学の教授だからな!・・・・。

◇バンドのメンバーはいつも言っていた・・酒飲まなきゃいいナオン(女性)だけど!・酔っぱらってクーキャ(お客さん)と喧嘩するのはよくないね~!・・・。“大先輩”のピアニストの親方は、都心の有名なインターナショナルホテルのスカイラウンジで長年ピアノトリオのハコをやっていた・・・僕も時々ギターでアソビに行った。親方はよく言っていた「そう言えば・・エリナはアメリカでどうしているかな~?、エリナにジャズを唄わせとけば、ジンガイ(外国人)のクーキャからも絶対にクレームがつかない!、何でもゴキゲンに唄ったからね~・彼女は・・・」。彼女は、何年か前まではこのホテルのハコバンの専属ジャズ歌手だった・・・。

そんな彼女が長年のアメリカ暮らしから突然日本に舞い戻ってきた・・また、東京で歌の仕事を始めた・・・・僕のバンドTheSwingBirdsでもよく唄ってくれた!・・・六本木のジャズクラブ「MISTY」とか恵比寿のキジ西村氏の「ローズルーム」などで、ね・・・・・。

 

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