僕たちは少しずつ大人になっていって、
出来る事と出来ないことの区別を付けていって、
10年前、僕たちの前には開かれた未来と夢があったのに、
今は渡された責任感と10年間で身に付けた予定調和のコミュニュケーション能力で生きている。

あれ?こんな自分を10年前の自分は描いていたのかって疑問に
たまに苦しくなるけど、日常の愚痴をエサに飲む酒は今日も格別だ。

10年前バイトしたお金を全てレコードに使っていた馬鹿な自分。
夜な夜なクラブでテキーラを10杯は飲み綺麗な女性に声をかけてはふられる自分。
そうだね。あの時の自分は何もわかっちゃいなかったからね。

ただ毎日が楽しく、買った新譜が心震わせ、
お酒と馬鹿な話と根拠のない未来への希望だけだった。

たしかに僕たちは大人になった。

ちゃんと責任のある仕事をして、家族を守り、それなりに足元を固めて着実に生きている。
レコードを買わなくなった代わりにマーケティングの本を買ったり、女性なら子育ての本買ったり、
自分というよりも組織や他人のために頑張ってきた証だと思うし、素敵な変化ですね。

でも、最近そんな自分が少しさみしくなってきた。
そろそろ自分のためにお水をやらないとね。
決して懐かしむわけでも現実逃避するわけでもなく、
今の自分たちが楽しめるスタイルでお水をあげよう。

家飲みも、居酒屋も、スナックもそりゃーそれなりに楽しいけど、
たまには子供を親に預けて、いつもより少しお洒落して、
たまには香水でも付けてソースにくりだそう。

まだまだ捨てたもんじゃないよね私(おれ)って。
そこにはブラウン管からは流れてこない音楽が鳴り響き、
楽しそうにダンスをする中年たち。若者は能天気にバカ話で大笑い。

鳥取にこんなに可愛い子がいたのかよって思わずテンションは上がるけど、
自分もう30オーバーですし既婚者ですからってことで、
ちょっとクールに赤ワインでも飲んでみて。

若者は夢を語り中年は今を語る。

お酒が飲めなくても甘いもの食べて、
踊らなくても指でリズムをとってみる。

たまには懐かしのあの曲がかかったりしてフロアに行ってみると、
お前年取ったなーってやつがあの時の同じ出来もしないムーンウォークを繰り広げている。

そんな外に向いた楽しい夜がたまにはあってもいいんじゃないかってことで
SWING UP今年もトットリノススメにあいのり参戦いたします。

TEXT BY YAMATO
$Swing up!-17