「コーチ不要論」も出ているようですが、果たしてどうでしょう。
さてタイガーのコーチと言えば、
1993年から2002年までがブッチ・ハーモン、
2004年から2010年まではハンク・ヘイニー、
そして2010年からショーン・フォーリー
が務めていたした。
ブッチ・ハーモンは当時ノーマンのコーチをしていて
グレッグ・ノーマンのファンだったタイガーがコーチを依頼したという経緯です。
(マスターズで初優勝した時のドライバーノーマンと同じキングコブラ)
ブッチ・ハーモンのレッスンはグレッグ・ノーマンのアップライト過ぎるスイングプレーンを
つま先上がりの斜面でボールを打たせることで矯正したそうです。
一方、ノーマンと同時期にレッスンをしていたフレッド・かプルスにはビデオを見せるだけのレッスンだったそうです。(ブッチよれば感覚的なプレーヤーのカプルスにはそれで充分らしく、メカニカルなレッスンは彼の感性を奪ってしまうとの事でした。)
実際には様々な指導をしたはずですが、選手のタイプに合わせてコーチの仕方を帰る事が大切だとコメントしていました。
昨年からリッキー・ファウラーもブッチ・ハーモンに指導を受けているようですが、スイングが(良い方に)激変しています。
想像するにリッキー・ファウラーに対しては左足下がりで打たせた可能性がありそうです。
全英オープンでは左足下がりのバンカーから見事なバンカーショットを披露していましたし、
スイング前のワッグルを見るとかなりアップライトにバックスイングしようとしているようです。
どの様なレッスンをしているのか非常に興味深いところです。
タイガー・ウッズもマスターズで初優勝した時はトップ・オブ・スイングでシャフトが
クロスするスイングだったのがその後はスクエアなトップ・オブ・スイングに矯正されていました。
タイガー・ウッズの全盛期もブッチ・ハーモンが指導して時期に重なってい、
あのままブッチ・ハーモンの指導を受けていたらと想像してしまいます。

2人目のハンク・ヘイニーはフラット打法で有名なコーチでマーク・オメーラのコーチをしていました。
タイガー・ウッズがマーク・オメーラと親交があった関係で、ハンク・ヘイニーがタイガー・ウッズのコーチに就任したようです。
フラット打法はフォロースルーがアップライト過ぎたオメーラには効果があり、
オメーラはメジャーチャンピオンになっています。しかし、マーク・オメーラのようなスイングをしていなかったタイガー・ウッズにとっては効果は無かったようです。
これは重要なポイントで
「誰かが教わって上手くなったからと言って、他の人も上手くなるとは限らない。」
と言う事を物語っています。。
タイガーはフラット打法によりドライバーが上手く打てなくなってしまい、大事な場面でプッシュアウトやスライスで自滅するシーンが多発してしまいました。
またドライバーのクラブ選びの迷走もこの頃から続いてしまったように感じます。
あれだけ素晴らしいスイングがこんなに変わってしまうのかと驚いたのを覚えています。
最後のショーン・フォーリーは左軸のスイング理論と言われているようです。
左軸と聞いて思い出してしまうのが小学生の時にバッターボックスで右足を上げた同級生。
確かに世界のホームランバッターの王貞治選手は右足を上げましたが、王選手は左打ちでした。
同級生の彼は右打ちなのに右足を上げてしまったのです。
左軸打法とはそのようなものかと想像します。
ただ、正しくない理論でも何かの矯正方法になる事もあるので
効果が上がる人もいるのかも知れません。
ただし、長期的に取り組んでしまったら下手になるか怪我する様に思います。
新しいもの好きのゴルファーや、自分が上手くならないのは今までの理論が悪いせいだと思っているゴルファーには有難いのかも知れませんが。(タイガーもそう思ったのかも知れません)
現在トップランカーのアダム・スコットがタイガー・ウッズと
スイングが似ていたためにホワイトタイガーと呼ばれた事がありました。
その当時はタイガー・ウッズの方が圧倒的にスイングが良かったのに
今やアダム・スコットの方がずっと良いスイングをしています。
そう考えるとタイガー・ウッズの不調やら怪我の問題は
コーチ選びの失敗と密接に関係している様に思えてしまいます。
そして2000年頃に理想的なスイングをしていたタイガー・ウッズですが、
実際のところ彼にはスイング理論と呼べるものは無かったのかも知れません。
そう考えると「コーチ不要論」は的外れな気がします。
(タイガー自身がそう言ったわけではありませんが。)
稀有の天才で人気のスターなので
良いコーチに巡り合って復活して欲しいと思います。
故障しないスイングと身体を身につけて。