快適な空間で過ごしている人達にとって、このところの暑さは、
知る由もありません。
施設の中は、
朝顔のオブジェが飾られたり、
みなさんで作った花火の作品が
あったりして、
夏のムードが演出されています。
「歌声広場」でも
できるだけ、
季節感を感じてもらえるように、
思い出してもらえるように、
夏の歌を意識して選んでいます。
毎回、お部屋の外の廊下のすみで参加して下さっている男性がいます。
お嬢さん(だと思うのですが)
いつも、そばに付き添って、
耳元で歌ってくださっている様子です。
「こんにちは」
ご本人に声をかけても、
会話はできません。
もちろん、歌うこともできません。
たぶん、寝たきりに近い状態だと思いますが、
欠かさず、お部屋から出て来て下さっています。
先日、帰り際にエレベーターで一緒になり、そのまま、
「外の空気を吸ってきます」と
おっしゃって、
私と同じく、
外へ車椅子を押して出て行かれました。
「こんなに暑いところへ出て
大丈夫ですか?」と 声をかけると
「いつも、ありがとうございます。
父に、
今は、夏なんだよ、と知ってほしくて・・」
今日も、姿がありました。
