知人に連れられて、初めてのお宅へ。
「奥様を亡くされて意気消沈している人のために演奏してほしい」
こう、依頼されたのがひと月ほど前。
「はじめまして」
杖をたよりに、81歳の男性が迎えてくださいました。
今でも見ると苦しいからと、伏せてあった遺影を
今日ばかりはピアノのほうへ向けてほしいと。
そして、数曲、クラシックの曲を弾かせて頂きました。
奥様は生前、とてもピアノを弾くのが好きで、
認知症になってもピアノを弾くことだけはいつも欠かさなかったとか。
60年前に知り合ったころの頃のことを話される目には
涙があふれています。
10年ほど前、一緒に旅行した豪華客船での旅の写真なども
見せてくださいました。
あんなに好きだったピアノを弾かせてあげたい!
ただ、その思いだけで。
奥様ヘの供養なのでしょう。
心をこめて弾かせて頂きました。
また、来月の月命日にうかがいますね。
