金がない方が幸せな場合 | ”投資家列伝” 研究して実践する "まさ" のブログ

金がない方が幸せな場合

今の資本主義が続かないとしても、

その先に今より、人が望む社会が想定できないと
移行先が見つからないことになります。

これがなかなか、だれも想定できないまま時間が経過しています。

下の本のように、「マルチチュード」という概念を作り出した人もいます。

大雑把に言えば、昔の労働者が今のネットワーク作業者になって、
それで社会を変容していこうというような考えです。



マルチチュード 上 ~<帝国>時代の戦争と民主主義 (NHKブックス)/NHK出版

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<帝国> グローバル化の世界秩序とマルチチュードの可能性/以文社

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面白い考えですが、今ひとつグッときません。

資本主義って、おそらく仕組みとして面白いのは
一攫千金を狙って、成功したら、金の力で好きなことやって遊べて、
愛人も作り放題、フェラーリも手に入れて、とかそういう、

手に入れてみれば虚しくなっても、それまでは魅惑的な夢を
みさせることができるものがあったのではないかと思うのです。

逆に、共産主義は、論理的には、公平な社会をつくりと人間の美点に
訴えかけてくるようにみえて、人間の本質的な、欲望はみたせないものでした。

だから、やっぱり工夫して頑張った成果を、自分のために使いたいのが
人間の本質で、それを表に出さない人が多いということなのでしょう。

共産主義の場合は、結局、抑え付けていた、欲求が、組織内の血みどろの
権力闘争になっていったということなのかもしれません。

マルチチュードはおそらく、どちらかといえば、
ネット時代の共産主義的な方向性をしめしているから、
理想的かもしれないけど、魅惑的ではないような感もします。

やっぱり資本主義より魅力的なシステムって、簡単ではないから
これだけ続いてきたのでしょうね。

それで、こんな小さくて具体的なことを想像してみました。

それは気がむいたら、書きます。