今年の運動会のふりかえりを。

毎年、意義を問われながらの運動会。

子供達にとってどんな運動会が、価値のある運動会なのか。

そこを忘れずに問い直していきたい。

特に指導時間が多いのは表現種目と呼ばれるもの。

これが子供達にとって価値のあるものにするために、どんなことを考えて作っていけばいいのか、書き残しておきます。

【運動会表現(例:フラッグ)を作るために】

大切にしたいのは、子どもの「やりたい！」という気持ち。

そこをはずさないように。

≪第一段階≫

1.子ども達にどんな力をつけたいのか？

2.フラッグの特性(楽しさや良さ)は何か？

3.子どもがフラッグの良さ、楽しさを味わうには、どんな動きが必要か？

4.見ていてカッコいいのはどんな動きか？

技の候補をたくさん出す。

≪第二段階≫

1.フラッグの良さや楽しさを生かすにはどんな曲がいい？

2.何曲使う？

3.テーマは？

テンポが速すぎると動きが追い付かずフラッグの良さが生かせない。

ゆっくりな曲だけだとメリハリがなくてカッコ悪い。

とか、そういうことを考えながら曲選び。

子どもの好きと一致すると最高。

≪第三段階≫

1.技をどう組み合わせるか？(ユニットを作る)

2.いちばん盛り上がる場面は？(見せ場は？)

3.隊形は変える必要があるか？

全体の構成を決める段階。

技の数は増やしすぎず、見せ方を工夫する。

人数を増やす、向きを変える、タイミングを変えるなど。

≪第四段階≫

1.運動会演技終了後の子どもの姿から逆算する

2.その一時間で何ができるようになるか？

3.全体指揮の先生の動き、役割は？

4.それ以外の先生の動き、役割は？

5.子ども達への声かけは？

指導計画を作る段階。

大事なのはゴールから逆算すること。

≪第五段階≫

提案し、学年で話し合う。

大事なのは、子ども達につけたい力と、フラッグの楽しさや良さを学年で共通理解しておくこと。

こんな風にしてうちの学年はフラッグの計画を立てました。

俺は質問しただけ。

若手、頑張った！

実際の指導では、雨で思うようにいかないところも多かったけど、子供達の表情は最後までとても良かった。

本番でも、大きな動きで思いきり音をたてて旗を振る姿が見られた。

フラッグの楽しさが子供達にもしっかり伝わった、いい演技だった。

今日の代休、頑張った分ゆっくりしよー

それでは。

Good Luck!!

運動会、表現種目の作り方