もう開催から数ヶ月経ちますが、せっかくブログを始めたのでErasの思い出を書こうと思います。あくまで個人的な記録です。長いです。曲のタイトルを省略したりしますが気になる方は調べてください。


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コロナでLover festが中止になり、パンデミック中もテイラーの創造性は留まることを知らず、どんどん新しいアルバムが出て、次のツアーどうするんだろう?と思っていました。

実際そういう話の流れで今までのアルバム全部やっちゃえ!となったようですね。会場が一体となって時代を駆け巡るThe Eras Tour。最高です。


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私はライブより先に2回映画館でEras filmを見ました。

テイラーはいつも期待を余裕で超えてくる人なので、ネタバレという気持ちはありませんでした。膨大なセトリを瞬時に理解する自信もなかったです。

現場では絶対に目が足りないし、細かい演出まで見えないので大画面で見れて本当にありがたかったです。

また、私は日常生活でテイラーが好きという人に出会ったことがありませんでした。映画館には老若男女色んな方が来ていて、勝手に仲間を見つけたようで嬉しかったです。

今はDisney+でストリーミングされていますが、いつでも再上映待ってます。


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東京公演は2024年2月7日〜10日でした。

私はローチケの先行抽選で7日と9日のチケットが取れました。

どちらもスタンド席でしたが、ほぼ最前列と最後列だったのでかなり見え方が異なり面白かったです。


体感として、お客さんの半分以上が海外の方だったのではないかと思います。私の場合、特にスタンド前方席では一切日本語を聞きませんでした。

個性に溢れた素敵な衣装を着たファンがたくさんいて、何人かに写真を撮っていただいたり、FBを交換していただきました。



私は聴覚過敏があり、防音イヤーマフをしての参加でした。それでも大音量でしたが、何せ5年ぶりのライブ。興奮で何も感じませんでした。

一緒に行った友人のApple Watchにはここにいると難聴になるよ、みたいな通知が出ていました。今考えると普通に怖いです。


手荷物制限が厳しく、飲食物は持ち込めませんでした。売店で水を買ったら目の前で500ミリのペットボトルを開けてカップに注がれて笑いました。仕方ないですね。

開演直前は大行列だったようですが、1時間前くらいまでは並ばずに買えました。公演中にはウォーターサーバーが設置されていました。


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東京公演はオープニングアクト無し。

7日は18時ピッタリ、9日は17時58分頃には始まった気がします。オンタイム、むしろちょっと早い。


カウントダウンをして会場が暗くなった時、ダンサーが出てきた時、そしてテイラーが出てきた時。開始1分程で何度も心臓が止まりかけました。

テイラーの代表曲のフレーズが織り込まれたMA&THBP。

It’s been a long time coming but, It’s you and me, that’s my whole world 

という歌詞は、長いコロナ禍を乗り越えたテイラーと私たちを象徴するようで、待ち望んだ瞬間がやっと来たんだと嬉しくて涙が出ました。


会場のボルテージが最高潮になる中、テイラーがこんばんは!とご挨拶。来日の度に日本語の発音が綺麗になっています。

私も全力で手を振り返しました。この時の動画には言葉にならない私のキモい叫びが残っています。


次のCruel Summerは今回のツアーを象徴するような曲です。2月は真冬だしbridgeは難しいけど、そんなこと関係ありません。一緒に全力で歌いました。この曲が序盤にあることで、お客さん同士の連帯感みたいなものも生まれた気がします。

ツアーの印象が強すぎて、今家でこの曲を聴いてもプシュー!という特殊効果の幻聴が聴こえます。


Lover eraは続き、合間には東京エラスツアーへようこそ!とまた日本の発音でご挨拶。9日にはerasの発音が英語寄りに感じたようで日本語っぽく言い直していました。かわいすぎる。

東京に久しぶりに来られて嬉しい、他にも楽しいことがある金曜の夜にこの場所を選んでくれて嬉しい、このライブの後、曲を聴いたらこの夜を思い出してほしい。短いスピーチの中で、英語が流暢でない私達にも伝わるようにわかりやすい言葉を選んで話してくれているように感じました。


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Fearless eraへ移ります。映画ではほぼカットなのですが、各eraを繋ぐtransitionがすごく良かったです。

タンッとドラムが響き、キラキラドレスにウェスタンブーツを履いたお馴染みのカントリースタイルテイラーがスキップで登場。バンドメンバーとギターを弾きながら笑顔でステップを踏み、くるくる回る姿が眩しくて、それはそれは夢のような光景でした。

私はYBWMでテイラーと出会いましたが、当時はまだ子供でサマソニなどのライブに行けませんでした。当時よりぐんとパワーアップした今回、私もハンドハートや手拍子をしてあの頃のようなキラキラした気持ちを味わうことができました。

Love Storyでは近くにいたカップルがプロポーズをしていました。そういう文化があるのは知っていたので、なんだか物凄い縁起物を見たような、幸せを分けてもらったような気持ちでした。本当におめでとうございます。


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がらりと雰囲気は変わり、森が出現。evermore eraへ。

willowでは精霊のようにダンサー達が光の球を操り、テイラーがダンサー達を操ります。美しくあやしい雰囲気で、一気に物語の世界に引き込まれました。

苔むしたピアノに座ると、スピーチの始まりです。7日は主にグラミーへの感謝とTTPDについて語り、9日には東京の人たちはめちゃくちゃお洒落でクリエイティブ、カワイイと話していました。海外からのファンにも長い旅路への感謝を述べていました。

champagne problems〜tolerate itはとてもドラマチック。シンプルなピアノの響きから始まり、テイラーの表情、どんどん苦しさを増していく演出に胸を締め付けられます。

evermoreは個人的に解釈が難しいと思う部分がありましたが、今回の演出でかなりイメージがクリアになり、更に好きになりました。


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さて、また空気が一変。reputation eraがスタート。落ち着いていた客席も一変、物凄い歓声が上がりました。

重低音が響き渡り、目に映る全てが強烈で刺激的。でもDelicateでは違う顔も見せてくれ、repが強い女一辺倒ではないことを示してくれます。

LWYMMDはダンサーの衣装が過去のテイラーの衣装になっており、目がいくつあっても足りません。ダンサーの個性とも合ったものが選ばれていて面白いです。

Cause she’s dead! の振り付け、膝痛くないのだろうか。数十分前までキラキラを着ていたのと同じ人とは思えないくらいカッコよくて絶句です。


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黒いヘビが去り、紫色のファンタジーの世界へ。

Speak Now eraはEnchantedとLong Liveだけです。これは個人的にほぼ唯一の不満点だったりします。もっと聴きたい。

2曲とも大合唱でしたが、特にLong Liveの最後に鯉ギターを掲げるシーンが印象的でした。あの誇り高い輝きを忘れないでいたいです。


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ダンサーが赤い箱を運んでくると、RED eraの始まり。

22では、お客さんが1人選ばれて直接テイラーからハットを被せてもらえます。最近はほぼ子供で、日本も4人ともお子さんだったようですね。この瞬間はツアーのハイライトでもあり、とても盛り上がります。テイラーの優しさと子供たちの嬉しそうな表情に会場からも歓声が上がりました。

時間的にはだいぶ疲れてくる頃合いですが、日本でもヒットしたノリノリな曲が続き、みんな物凄い勢いで踊ります。スタンドがずっと震度3って感じでした。自分も踊っていないと酔ってしまいます。

REDの締めくくりはATW10min.ver。大騒ぎしていた会場も嘘のように静まり、じっくり耳を傾けました。スローテンポだと特に思うのですが、テイラーの歌って聴き取りやすいです。全部の言葉を大切に伝えようとしているので、心にまっすぐ落ちてくる感覚です。


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sevenの詩に合わせてダンサーが静かに踊る中、いつのまにかfolklore cabinが登場。

テイラーは屋根の上に座って、時々寝転がりながら歌うとてもリラックスした雰囲気。コロナ禍にリリースされたfolkloreはテイラーの創造力が光ります。ティーンの三角関係はファンの考察を読むのも楽しいです。

私はこの頃に聴覚過敏になり、静かな部屋でこのアルバムを聴くことが癒しでした。中でも1番好きなのはTLGAD。一定のリズムと爽やかなサウンドで語られる物語がとても面白く、心地よいです。

正直セトリ入りすると思っていませんでした。蓋を開けてみたらかなり豪華な構成で、レベッカの目まぐるしい人生が表現されていて感動しました。家主がテイラーになるところ、胸熱です。

folkloreのドレスはとても綺麗になびくようになっていて、テイラーが回ったり走ったり、その魅力を存分に見せてくれます。私は白が特に妖精みたいで大好きです。

余談ですが、3日目にテイラーがキャビンから降りる時に躓いて落ちそうになりました。無事降りてすぐ冗談を言って笑っていましたが、めちゃくちゃ怖かったです。丈の長さも魅力の一つなので、テイラーにはしっかり裾を持ってもらって、ドレス自体は変わらないといいなと思っています。


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ネオンのイルミネーションが輝くと1989 eraのスタート。

Styleのみんなでモデルウォークする振り付け、めちゃくちゃ好きです。オシャレでかわいい、イケてる私たちを見て!という感じでにこにこしちゃいます。

Shake It Offはイントロが流れた瞬間に会場全体で踊り狂いでした。震度3どころではなかった。すごく楽しくて、邦題通り何にも気にせず歌って踊った記憶しかないです。


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ギターを抱えたテイラーが登場すると、acoustic sectionへ。サプライズソングが2曲披露されます。

7日は、Dear ReaderとHoly Ground

9日は、SupermanとThe Outside

でした。

私はSpeak Nowリリース時からSupermanが大好きなのですが、ライブで聴けることはないと思っていたので本当に嬉しかったです。心臓がギュッとなって、必死で嗚咽を堪えて動画を回し、震える声で一緒に歌いました。

どの公演でもギターとピアノでアレンジされた曲が素晴らしくて、アコースティックアルバムもいつか出してほしいと思っています。


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ピアノを弾き終えると、テイラーはザブン、と舞台に飛び込みます。長旅はついにMidnights eraへ。

ぐっと大人びた世界観も表現されますが、特にVigilante Shitは昔のテイラーからは考えられない態度です。かっこよすぎる。

Bejeweled〜Karmaはダンサーがめちゃくちゃ輝きます。ステージのきらめきの強さ、目まぐるしさと、終わってしまう切なさが相まって感情がぐちゃぐちゃになります。

Karmaの最後には日本だいすき、ありがとうございます!と笑顔でご挨拶。ダンサー、ボーカリスト、バンドを紹介し、みんなでお辞儀をして、最後はテイラーが1人で真ん中でお辞儀。終演。

私も大好きだよ、本当にありがとう、またきてね、溢れ出る思いをなんとか抑えて全力で手を振りました。


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終演後はすぐに明るくなり、エンドロールとYOYOKが流れます。あぁ、終わっちゃったんだなぁとしみじみしながら圧倒的な3時間半の充実ぶりを改めて噛み締めました。

帰りはドームの強風に煽られながら、意外とスムーズに宿泊先のホテルまで辿り着けました。

頂いたFBや撮った動画を見返して早速思い出に浸りつつ、2日間とも23時頃には寝ました。ちゃんと疲れていました。


アリーナは行っていないのでわかりませんが、私の周りのスタンド席はみんな歌って踊る時も、座ってしっとり聴く時もある自由な感じでとてもよかったです。

今回公演時間が長かったので、体力的にかなり心配していましたが、構成もかなりメリハリが効いていたので大丈夫でした。流石にあっという間とは感じませんでしたが、退屈な時間は1秒もなかったです。


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私は1989からライブに参加していますが、Erasはパフォーマンスが圧倒的にパワーアップしていると思いました。シンプルに体力が超人だし、表情管理もアイドルなのか?というくらい。曲のバリエーションだってすごい。

でも優しさや笑顔は全然変わっていなくて、何故か親しみやすい。テイラーは、どんなに影響力を増しても周囲への愛を忘れない人だと感じました。


TTPDのリリースを挟み、またパリからツアー再開です。セトリも変わると思います。Taylor’s Versionも更にリリースされるでしょう。楽しみですね。

快進撃は止まりませんが、いつまでも変わらないテイラーでいてほしいです。

そしてまた近い未来、日本に来てくれますように。


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