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枕詞とは。

短歌の約束事は「五七五七七」におさめるだけだが、古典的な和歌の世界には、もうひとつ「枕詞(まくらことば)」という約束事があった。

枕詞とは、一定の言葉の前につく装飾語のようなもので、たとえば「たらちねの」ときたらつぎは「母」、「あしびきの」ときたら、そのつぎには「山」がくるのが決まりだ。

もっとも、装飾語とはいっても、「たらちねの」とか「あしびきの」には、とくに意味はない。

では、なぜこんなものがつくのかといえば、昔、短歌は耳で聴くものだったからだという。

つまり、「たら~ちね~のオ」と詠まれれば、聴いているほうは「次に母がくるな」とわかる。

そんな心の余裕があれば、歌のイメージが広げやすいというわけである。