今日は晴れているのに最高気温が5℃でした。
移動中に郊外型ショッピングモールで買い物しようと立体駐車場に入りました。
車を降りると、60歳くらいのおじさんがこちらに近寄ってきます。
物騒な世の中なので、強盗かもしれないと警戒していると開口一番、
「後ろのランプが切れている」
意表を突かれて私は間抜けな表情をしていたかもしれません。
「左側のブレーキランプ、点いてないよ」
おじさんはもう一度丁寧に教えてくれました。
駅や雑踏ではささいなことでケンカや罵り合いになるこの時代に、わざわざブレーキランプが故障していることを教えてくれる人がいるとは思いませんでした。
「ありがとうございます。自分では分かりにくいので助かりました」
と心からお礼を言うと、おじさんはホッとしたように、
「余計なお世話だと思ったけど、危ないから」
と答えました。
親切心で教えてあげても、人によっては不快な態度をとるかもしれません。
自分にメリットがない行為をあえて行う人は少ないと思います。
せめてものお礼にと自動販売機で缶コーヒーでも買わせてくださいとお願いしましたが、そんなつもりで教えたわけではないと去っていきました。
自分が逆の立場だったら、相手をよく見てから判断しますが、大抵の場合声をかけないでしょう。
女性であれば声をかけただけで不安になるでしょうし、若い人や高齢の人であれば予期しない反応をする可能性があります。
自分は人間としてまだまだ未熟だと感じる反面、おじさんの素晴らしさに感動しました。
とても勉強になった瞬間でした。
しかし、今まで10年以上いろいろな車に乗ってきましたが、ブレーキランプの球が切れたのは初めてです。
新車でも運が悪いと早く切れてしまうものですね。
スズキの車はコストダウンの影響でランプの球切れが多いとの評判もよく見かけますが、部品と工具が届き次第交換作業に入りたいと思います。