佐川急便事件において、金丸信に対する罰金

 

 佐川急便事件とは「自民党・経世会(竹下派)の金丸信会長が、佐川急便から5億円の闇献金を受領した汚職事件。金丸は、1992年10月に事件が原因で衆議院議員辞職に追い込まれた」というものである。

 この事件では、金丸信は政治資金規正法違反で略式起訴された。政治資金収支報告書への記載漏れを認めたため、略式起訴による罰金で済んだが、世論が猛反発し金丸は結局、議員辞職に追い込まれた。略式命令で済んだ理由は次の通りである。今回の献金が個人宛であったため収支報告書の作成義務がない。よって虚偽記入罪で罰することができず、政治家個人への献金の量的制限違反により、略式命令となった。