たぬきときつねで始めた株式会社たぬきつね

ねずみとの出会いで株式会社たぬきつねずみへと変わり

みみずの死後も続けた株式会社たぬきつねずみみず


今、その歴史に幕が降りようとしていた


たぬきもきつねもねずみも
お金が中心に回る資本主義社会に嫌気がさしていた

以前から太平洋の中心部にある島々を所有し、
自給自足の生活を始めていた

また細々とだが資本主義に代わる「生き物主義」を提唱していた


地球に生息する全ての生き物がその生き物らしく生きるべき
本能を大切にして自然との調和、地球との融合を考えるべき
生き物としての原点回帰を志し、実行に移していた


その島々にはお金は無く、地位や名誉も無い
あるのは万物が生きるということの素晴らしさを体感する
他の生き物の生き様も敬い、心から喜ぶということ


最初は不慣れな面もあったが、やがて時が経つにつれ
たぬきはたぬきらしくなり
きつねはきつねらしくなり
ねずみはねずみらしくなっていった


賛同して移住してきた人間も人間らしくなり
生き物らしさを取り戻していった



生きるために生きる
生きている生き物のために生きる
過去生きていた生き物を忘れずに生きる
一つの生き物としての自分を見つめて生きる



生きる意味


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みみずの最期


太陽が燃え始めた初夏のある昼
みみずが亡くなった

あまりにも突然の死に
たぬきときつねとねずみは
悲しみと絶望に襲われ涙涙した

みみずが始めた「空間緑化事業」は日本のみならず
全世界において普遍的な取り組みとなっていて
世界中の人々がみみずの突然の死に衝撃を受けた

葬儀は盛大に行われ、世界数十カ国で報道された


それから一ヶ月後のこと
たぬきときつねとねずみのもとに
郵便物が届いた

差出人を見るとなんと『みみず』だった

早速、郵便物を開けてみると中にはDVDが入っていた

たぬきときつねとねずみはDVDを再生し
恐る恐る画面を見始めた


それは亡くなったみみずの人生の動画集だった


少し前から某大手生命保険会社が始めた新サービス「メモリー」

従来の生命保険会社は月々保険料をもらい死亡時に保険金を渡す
というお金だけのサービスだったが、
この「メモリー」というサービスはお金以外に
本人の動画や写真を生命保険会社に定期的に渡し、
死亡時にその全てを人生の動画集として保険料とは別に
遺族や親しき人々にお送りするというものだった


たぬきときつねとねずみは何回も何回も
みみずの人生の動画集を見ては
泣き、笑い、みみずの思い出を語り合った



それから一年
株式会社たぬきつねずみみずの就職説明会において
みみずの「メモリー」は幾度となく使用され、
就職希望者の涙を誘い共感を生んだ


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こうしてたぬきときつねで始めた株式会社たぬきつねは
株式会社たぬきつねずみへと進化して規模を拡大していった


そんな矢先、株式会社たぬきつねずみに
M&Aの依頼が舞い込んできた

そして翌週、たぬきときつねとねずみは東京銀座で
株式会社みみずの経営陣と話し合った

株式会社みみずは「日本緑化事業」を行っていた
ビルや建物の「壁面緑化」に代表されるように
余っている空間を有効活用して日本全土の緑の面積を
着実に増やしている優良企業

そんな会社の買収案件がくるとは寝耳に水
たぬきときつねとねずみは即決断をした


そして株式会社たぬきつねずみみずは誕生した


少々呼びにくい社名になったにも関わらず、
株式会社たぬきつねずみみずは
順調に売上と緑を増やし翌年の秋には
「世界緑化事業」で世界進出を果たした


株式会社たぬきつねずみみずの
あらゆる空間、スペースを有効活用して緑化する
という徹底した活動は海外のマスコミでも取り上げられた


しまいには
・建物は周りが緑だらけ
・家の中も密林状態
・街はまるでアマゾンのジャングル
となっていった


はげたおじさんがおでこを有効活用して
緑を植えだしたことには賛否両論

笑いあり批判ありの株式会社たぬきつねずみみずだった


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