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多汗症の改善

汗かきと多汗症は全く異なる体質です。汗かきの人は、暑い日や運動した時にかく汗の量がとても多いだけですが、多汗症の人は暑くない日でも大量に汗が出たり、緊張すると異常に発汗が起こるなどの特異性があります。

多汗症は、男女の性別に関係なく生じる事が知られており、日本での推定有病率は人口の4~5%と言われています。

多汗症が生じる部位は、手、足、脇などが多い傾向にあり、症状がひどい場合には、手の汗がひどく握手できない、紙に文字を書くと濡れて破れる、水虫になりやすい、体臭が気になる、などの様々な悩みを抱えている事が多いと言われています。

そのような深い悩みも、症状が重い場合には手術などの治療を受けない限り治らない事から、精神的な苦痛が大きくなり、積極性を失ったり、うつ病やひきこもりになる場合もあると言われています。

また、多汗症の人はワキガ体質を伴っている事もあり、汗に含まれている揮発性成分とワキガ臭が混ざり合う事で、ワキガ臭が強く生じる事があります。

しかし、汗の分泌を抑えようとして水分摂取量を少なくすると、汗の粘度が高くなり、臭いも強く生じるようになりますので、水分を減らす事はあまり好ましくはありません。

多汗症は、症状が軽い場合には、外用薬や内服薬による薬物療法によって軽減できる場合があります。

また、精神的なストレスや抑うつ状態が強く影響している場合には、心理カウンセリングやリラクゼーション療法によって緩和できる事があります。

心理カウンセリングは、対話によって傷付いた心の声や深い悩みを聞き出す事で、精神的な負担を軽くする療法です。

リラクゼーション療法は、ゆったりとお風呂に入ったり、心地よい音楽を聞いたり、リラックスできるお香の臭いを嗅ぐなどして、心身をリラックスさせる事で副交感神経を優位にする療法です。

また、ウォーキングやジョギング、ハイキングなどの有酸素運動は、脳内でセロトニンという喜びや幸せを感じる物質が多く分泌されるために、うつ病や神経症などの精神障害の予防や改善効果があると言われています。

この脳内の神経伝達物質であるセロトニンは、必須アミノ酸の一種であるトリプトファンから作られるため、それらを豊富に含む肉、魚、乳製品、豆類などをしっかり摂るようにする事も重要だと言われています。

そして、このトリプトファンは、炭水化物と一緒に摂取する事で脳内に届きやすくなると言われていますので、ご飯、パン、パスタ、うどんなどの穀物類をしっかり食べる事も大切です。