多汗症は、気温が高い訳でも無く、激しい運動をしていないにも関わらず、手のひら、足の裏、脇の下、顔などから大量に汗が出る体質の事を言います。
体の一部分において汗が多く出る事から、局所性多汗症と言われる場合もあります。
このような体質は、遺伝的な要因、精神的なストレスや神経症、神経質な性格などが関係しており、自律神経の交感神経が過緊張を起こしやすくなる事によって生じていると考えられています。
自律神経には交感神経と副交感神経がありますが、交感神経は緊張や興奮の神経と言われており、副交感神経は安心や休息の神経と言われています。
仕事中や運動中などで集中している時は、交感神経が優位に働くために体は活動状態となり、心拍数や呼吸数が増加したり、汗が多く分泌されるようになります。
そして、睡眠中や食事中などでリラックスしている時は、副交感神経が優位に働くために体は休眠状態となり、心拍数や呼吸数が低下したり、発汗が抑制されるようになります。
そのため、睡眠中は過度な発汗がおさまるケースが多く見られます。
しかし、交感神経が過緊張を起こしやすいために、寝つきが悪い、睡眠が浅いなどの睡眠障害、不安感や悲哀感などの不安障害、手足の発汗による末端の冷えなどから、質の高い睡眠が得られていない事もあると言われています。
このような交感神経の過緊張は、加齢とともにホルモンや自律神経のバランスが乱れやすくなる事で起こりやすくなります。
そして、更年期障害、甲状腺機能亢進症、自律神経失調症、糖尿病、悪性腫瘍などによってホルモンや自律神経のバランスが大幅に乱れてくると、全身から汗が出やすくなる場合もあります。
このような全身から大量の汗をかく体質は、全身性多汗症と言われています。
