ある日の出来事

 

だいぶ昔になるけれど、この日の朝も、毎日行っていることだが、近くの小さな神社に行って気休めのお参りに行った。

この時も幻聴は相変わらずうるさくて、怖くて、恐ろしくて大変でした。

脅しの声や、叫び声などもバンバン聴こえてきていました。

 

そのため、神社参りの帰りにホッとしたくて、近所の小さなかわいい男の子2人の兄弟のことを思い出そうとしました。

 

この男の子の兄弟とは、いつも鬼ごっこをしたり一緒に遊んでいたりして、とても仲良く、統合失調症を患っている私の癒しの兄弟でした。まだ、上の子が6歳で下の子が4歳の子です。上の子の名前は晴弥(てるや)君といい、下の子の名前は涼太(りょうた)君といいます。

 

お兄ちゃんのてる君はアトピーなため、頭を坊主にしていました。それでも、とにかく元気で、弟のりょう君を従えて遊びまくる、超かわいい男の子です。

 

私の幻聴の声は、幻聴の世界の人がいろいろしゃべっている声と同時に、私が心で思ったものを反復してというか、同時にというか、私の心の声に張り付いて言語を放ってくるのです。

 

例えば私が「今日も辛いな…。」と心で思うと(心で思うというより心の中でしゃべるみたいな感じで)、私のセリフを私が心の中で言う(思う)タイミングに合わせて「今日も辛いな…。」と言ってきます。。幻聴も同じタイミングで言ってくるので、さも私が心の中でしゃべった(思った)声みたいに捉えられる声もありました。

 

私自身も幻聴の声が私に張り付いてくるので不快感が半端なくありましたし。

 

話を戻します。

心が恐怖で凍りついていた私は神社参りの帰りにホッとしたくて、かわいい近所の兄弟のことを思い出そうと思いました。「アトピーの方がお兄ちゃんで…」と心の中で思って、心の中で言語化しようとしたら、「気持ち悪い方がお兄ちゃんで…」と私の声に張り付いてくる声がこう言ってきたのです。私の声ではありません。自分ではそう思います。

 

それを聞いた幻聴の世界を牛耳ってる人(私はこの人と面識があります)が「お前のそういうところが一番気に食わないところだ!」とどつかれてしまいました。

 

この私に張り付いてくる声が出現してきた理由は、幻聴の世界にいる全知全能みたいな人で、幻聴の世界を牛耳っている人が、私が心で思っている事柄を知りたがり、幻聴の世界の部下みたいな人達(現実にいる私の友達、知り合い、直属の部下など)に命じて私の心の声を私が心の中で思ったタイミングに合わせて言わせていたのです。

 

この私の声に張り付いてくる声の現象は、また別の機会に書いていきたいです。

 

「気持ち悪い方がお兄ちゃんの方で…」と私が心の中で思っているみたいに、私の心の声に張り付いてくる幻聴が言ってきたのです。無意識の世界では私が思っていたことなのかもしれませんが。。。

 

違和感が激しく、私は少しもお兄ちゃんのてる君のことを気持ち悪いと意識したことが無く、しかもしかもこのように「アトピーは気持ち悪い!」とは思っていないと自分では思っています。それに「てる君はかわいい♪」という意識が強く、アトピーのことも「頭かゆそうだな~♪坊主が似合うなんて頭の骨格が良すぎで将来イケメンだな♪」(この思いは私の心の中で言葉にしていない状態で、感覚的なものでした。)という印象しかなくて私はこの現象にびっくりしました。

 

それに凍りついて私の心が豊かではない状態の時に、心の中で「アトピーの方がお兄ちゃんの方で...」思おうとしているのに「アトピーの方が…」の「ア」が全然出てこず、半ば強引に「気持ち悪い方が…」と誰かに私の心の声を無理やり引き出された感じ、無理やり言わせられた感じがしました。

 

ですから、私は抵抗しました。「そんなこと思ってない!」と心の中で何度も言いました。

でも、聞き入れてもらえず、私は最低人間なんだと烙印を押されました。そして、ひどく罵られ自己肯定感はさらに低くなり、恐怖から逃れられず、いったい何をされるんだろうと心も身体もボロボロになっていく一方でした。

 

そして後々に私の「気持ち悪い」という一文は心の中ですぐ意識下されるようになりました。

 

「気持ち悪い」という言語は「絶対言ってはならないもの」として意識の中に常に存在していて、逆に思ってもないのに「気持ち悪い!」と心の中でつぶやいてしまうという、違和感ありありの生活を送ってしまいました。その度に幻聴の世界を牛耳ってる人から、怒られるを通り越えてひどく罵られて、私は人間失格だと私自身も思うようになっていきました。

 

自分の顔もニキビがあると、「気持ち悪い!」と心の中で叫び、いつもおどおどしていて、心が豊かではない状態が続き、心は疲弊してふわっとして暖かい優しい心ではなくなって心は凍りついたものになり、涙を流すことさえ出来なくて生き地獄を味わう羽目になりました。

 

しかも、幻聴の世界(まやかしの世界)の出来事だけにはとどまりませんでした。

 

私はこの事件(てる君を気持ち悪いと言った事件)のことを誰にも言っていないのにてる君に伝わっていたのです。

てる君に「僕のこと気持ち悪いって言ったでしょ!」とにらみを利かされてしまいました。今回の神社参り以降、てる君からは嫌われてしまいました。

 

しかし、不思議でなりません。私が心で思ったことが相手に伝わっているという現象が起こっているんです。幻聴は幻の声ではなく、人間の無意識の声が聴こえていたんだと思うのです。

しかし、そうでない場合ももちろんあると思いますが・・・。

 
 

 
 

ユングの心理学にある個人的無意識、そして集合的無意識(普遍的無意識)が関係していると思います。

 

意識の奥の方に個人的無意識があり、その奥に集合的無意識(普遍的無意識)があるんだと思います。

 

 
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集合的無意識(普遍的無意識)とは全人類、もしくはもうすでに亡くなっている人とも意識や世界が繋がっており、意識や世界を共有しているということです。

 

 

幻聴が聴こえてくる場合、この3つが関係していると思います。

 

①    意識の世界から個人的無意識へ音(声も音のひとつ)が何かを抑圧されたときに一緒に押し込まれて、その音を個人的無意識の中で具現化されて幻聴となり聴こえてくる場合。

 

②    集合的無意識から聴こえてきた音(声も音のひとつ)が個人的無意識まで音を引き上げ、個人的無意識で音を声として認識して、その声を具現化してあたかもどこからか幻の声が聴こえてきた感じがする!という場合。

 

③    集合的無意識で特定の誰かと意識が繋がり、思いや概念、意識を共有してしまう。もっと繋がると声もリアルに聴こえてくる場合。

 

統合失調症の不思議パート①でした。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。