あなたには向日葵でいて欲しい

 

燦燦(さんさん)と照りつける太陽に目を背けることはなく

 

これからも たくましく 温かく咲いていて欲しい

 

あなたはスポットライトがよく似合う

 

堂々と 華やかに 咲き誇っていて欲しい

 

気高く咲き誇るわけでもなく あなたらしく 美しく

 

ホントは負けず嫌いな 優しいあなた

 

そんなあなたが好きでした・・・

 

あなたが向日葵なら 私は桜でしょう

 

密やかに 華やかに 美しく

 

何気ないしぐさが 人の目を奪うなら

 

私は歯がゆく咲きましょう

 

咲きふく時が一番美しい桜なのだから

 

咲き散るときは孤独でしょう

 

でも、私には孤独が似合うのも分るでしょう

 

私は優しい風を感じながら 花びらを散らしましょう

 

あなたにもその花びらが見えるように・・・

 

あなたは私の知らない誰かと

 

私の知らない遠いどこかへ行ってしまうのでしょう

 

そんな日が来ることは分かっているから

 

静かに遠くから見守っていますね

 

その日が来たら 必ず心からおめでとうと言わせて下さい

 

私はあなたが好きでした

 

それでももう過去のことだと言いたいから・・・

 

2000年ごろの作品