最近、ニュースや新聞でよく見る「コロナ禍」という文字。

 

これって、どういう時に使うの?

どうやって発音するの?

 

・・・と疑問に思われた方も多いと思います。

 

 

「コロナ禍」とはっきりしゃべっても、正しく伝わらない・・・という話もよく聞きます。

 

 

その対処法などをお伝えします!

 

 

 

 

 

 

 

 

本物の声で自分を語り

自分を好きになる人を増やしたい

フリーアナウンサー&自己PRアドバイザーの内山久美子です。

 

今日もお読みいただきありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

最近よく見る「コロナ禍」、読み方は・・・

 

 

まず、この「言葉」自体は、「コロナ」と読みます。

 

 

この件に関しては、NHKの放送文化研究所のサイトが非常にわかりやすいので、

 

こちらを参考にさせていただきながら、さらに解説を加えさせていただきます。

 

 

引用:

「コロナ禍」の「禍」は「」と読み、「災い」や「災難」「不幸なできごと」を意味することばです。「コロナ禍」とは、新型コロナウイルスが招いた災難や危機的状況を指し、新型コロナウイルスの感染拡大が深刻化するなか、3月半ば頃から、新聞やネット上で、よく見かけるようになりました。

 

例えば、新聞では、以下のように使われています。

「いま地球の各地で花農家がコロナ禍に泣く。」

(2020.4.20 朝日新聞「天声人語」)

 

~中略~

 

放送でも、「コロナ禍を生きる」「どうする!?コロナ禍の豪雨避難」「紛争地でもコロナ禍」など、番組タイトルやテレビニュースのタイトル表記の中などで使われることがあります。「コロナ禍で苦悩する○○」「コロナ禍で深刻化する○○」といったタイトルもよく見かけます。

 

 

ということで、どちらかというと、「文字として」見るケースが多いのではないでしょうか?

 

 

 

 

このなか?世の中?コロナ禍?…聞き取りづらい「書き言葉」

 

 

さて、この「コロナ禍」ですが、

 

文字として、目で見た場合は、「」という漢字が非常にインパクトがあり、

 

比較的イメージしやすいのですが、

 

 

これが、「しゃべってみる」と・・・

 

 

実に、実に、難しい!!のです。

 

 

 

 

 

滑舌が悪いと、

かなりの確率で、

 

 

「このなか」

 

 

・・・と聞こえてしまう。

 

 

「え?なんの中?」

 

「え?世の中?」

 

 

・・・という聞き返しが頻発しそうな、きわめて聞き取り辛い言葉だと、私自身も思います。

 

 

 

引用

こうしたことばは「書きことば」としては効果的でも、「話しことば」としては、あまりなじみません。

 

テレビやラジオで伝え手が[コロナカ]と声に出して言っても聞き取りにくく、聞き取れたとしても「コロナ禍」は最近使われ始めた新語であるため意味が伝わりにくいからです。

 

 

 

 

 

 

「コロナ禍」のアクセントは「ナ」を高く

 

 

 

ちなみに、コロナ禍のアクセントですが、

 

ちまたでのアクセントをよく聞いてみると、

 

 

①コロナか

 

と 「ロナか」を高く読む人と

 

 

②コロ

 

「ナ」を高く読んで、「か」で下がる人

 

の2パターンに分かれるようですが、

 

 

正しくは②の「ナ」を高く読む アクセントが正しいとされています。

 

 

 

 

※アクセントの型としては「このか」と同じです。

ちなみに、以下の言葉も同じアクセントになりますので、

イメージする時の参考になさってください。

 

「このか」「ささく」「耐えく」「コロ禍」

 

 

 

 

 

 

 

 

言い換えるのが親切・・・が現状の対応

 

 

・・・以上の聞き取りづらい事実を踏まえたうえで、放送業界では・・・

 

 

引用

今のところ、放送のことばとしては「コロナ禍」は画面上の表記に止め

声で伝えるときには「新型コロナウイルスの感染拡大(による・・・の影響/状況)」など、伝える場面や内容に応じて具体的に分かりやすくことばを紡ぐことが求められるでしょう。

 

「コロナ禍」ということばの使い方について最近行った民放各社との意見交換でも、「番組タイトルやニュースのテロップでの使用はあるが、読み原稿やスタジオトークでは使わない」という意見でおおむね一致しており、放送のことばとしては、慎重な姿勢がうかがえました。

 

 

ということで、放送に携わる人の中では、極力、「コロナ禍」は使わず、

「新型コロナウイルスの影響で」などの、わかりやすい言葉に変えることが推奨されています。

 

 

 

確かに、普段の会話で使う時でも、

 

「コロナ禍でさ~」

 

というより、

 

「コロナの影響でさ~」

 

といったほうが、伝わりやすそうですね。

 

 

 

・・・とはいえ、言葉というのは「変化していく」ものなので、

 

「コロナ禍」が、あまりにも一般的になったら、

 

日常会話でも「コロナ禍」が普通になる日が来るのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

使わなくても、いざという時、正しく書けたほうがいい

 

 

 

さて、最後に余談ですが、

 

この「コロナ禍」という言葉・・・。

 

 

就職試験によく出ます。(筆記試験でも面接でも)

 

 

 

 

 

 

 

よくある書き間違いとしては、

 

✖「コロナ」 ←ナベになっちゃった。

✖「コロナ」 ←うずに巻き込まれた!

 

 

が多いので、

 

該当される方は、しっかり書けるようにしておいてくださいね。

 

 

 

正しくは・・・

 

〇「禍」 

 

です。

 

 

 

また、面接でも、「コロナ関係」の質問は、もはやマストといえるでしょう。

 

この「コロナの質問にどう答えるのが正解か?」については、また回を改めてお伝えしたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

本日のまとめ

 

「コロナ禍」って、どう読むの?正しいアクセントは?

 

 

 

◎「コロナ」と読みます。

 

 

◎アクセントは、

 

「コロか」

 

「ナ」を高く読んで、「か」で下がります。

 

「このか」「ささく」「耐えく」と同じ型のアクセントです。

 

 

◎可能なら「言い換え」を。

 

聞き取りにくい言葉なので、できれば

 

「新型コロナウィルスの影響で~」などの言い換えができると優しいですね。

 

 

 

◎いざ書こうと思うと、難しい?

 

×「コロナ鍋」

×「コロナ渦」

〇「コロナ禍」

 

 

 

 

 

ご参考になったら、幸いです。

 

 

 

 

フリーアナウンサー

内山久美子

 

 

 


 

 

 

そうは言っても、

 

「コロナ禍」・・・って言ったら、

 

「このなか」じゃなくて

 

「ころなか」・・・ってちゃんと発音したいよな~

 

という方へ。

 

 

 

 

 

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