先日、ニュース原稿読みのポイントをブログでお伝えしましたが、

 

クセのある読み方を気にされている学生さんから、

 

その治し方について質問を受けましたので、

 

今日は、その「読み癖」の治し方についてお伝えしたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

本物の声で自分を語り、

自分を好きになる人を増やしたい

フリーアナウンサー&自己PRアドバイザーの内山久美子です。

 

今日も、お読みいただきありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

読み癖もいろいろ
 

 

先日、アナウンサーを目指す学生さんの講座で、

 

 

アナウンサー試験では必須課題である「原稿読み」を練習してもらったのですが、

 

 

 

やはり、10人いれば、10通りの違う読み方(クセ)があり、

 

 

原稿読みの指導、というのはなかなか時間がかかります。

 

 

 

 

 

読み癖、といっても、読んだ経験が少ないことから派生する

 

 

棒読み

無表情

たどたどしい

 

 

・・・といったものでしたら、練習を重ねれば上達するので、まだ良いのですが、

 

 

なかなか曲者(くせ者)なのが、

 

 

変な抑揚や、しゃくりといった、独特の読み方をする方の場合です。

 

 

 

 


 

 

 

抑揚としゃくりの違い
 

 

「抑揚」・・・というのは、簡単に言うと、文章の調子の上げ下げのことです。

 

 

これは、アクセントの高低差よりは、はるかにゆるやかなものですが、

 

 

この、抑揚がないと

 

 

ロボットがしゃべったような少しぎこちない感じになったり、

 

 

なまったような気持ちの悪い読み方になります。

 

 

 

 

よく、

 

 

「ニュース原稿は抑揚をつけずに、平坦に読みなさい!」

 

 

・・・と、指導されたりするのですが、

 

 

これは間違いで、

 

 

ニュース原稿にだって、ちゃんと抑揚はあります。

 

 

 

 

恐らく、抑揚と勘違いされているのが、

 

 

「しゃくり」とよばれるものなのですが、

 

 

 

この「しゃくり」

 

 

ある音を出す前に、一度、音を下げてからグイっと音を上げるような読み方、のことで、

 

 

この変なしゃくりは、原稿読みには不適だと言われています。

 

 

 

 

 

例えが良いかわかりませんが、「しゃくり」を極端に言うと、

 

 

強烈な?エレベーターガールのモノマネをする時にやる

 

 

「上にまいりまぁ⤴す」

 

 

・・・というような話し方です。

 

 

 

この「抑揚」と「しゃくり」は明確に区別したいですね。

 

 

 

 

 

 

読み癖 まず治すべきは・・・最初の音の○○
 

 

さて、話を戻します。

 

読み癖には本当に色んなパターンがあるのですが、

 

まず、共通しているポイントがあります。

 

 

それは

 

 

 

 

 

 

 

 

「文章の最初の音の高さの問題」

 

 

が大きいように思います。

 

 

 

 

 

 

 

問題のパターンとしては、以下の2つが典型的です。

 

 

 

パターン①

最初の出だしが低く平坦に入ってしまうので、その後耐え切れず、変な所で上げてしまうか、ただただ下がっていく。

 

 

パターン②

高いトーンで読みはじめたが、音の上げどころ、下げどころがわからないので、甲高く薄っぺらい読み方になる。

 

 

 

 

 

ざっくりいうと、

 

棒読みといわれる人はパターン①

 

うまいんだけど、なんかパンチがない(薄っぺらい)といわれる人は、パターン②のケースが多いです。

 

 

 

この出だしの音の高さ

そして音の上げどころ

下げどころをきちんと押さえれば、

かなりの読み癖は修正されます。

 

 

 

 

 

 

超重要!!具体的には、1音目から2音目にいく時の上げ方
 

 

では、その音の上げどころ、下げどころ・・・という部分なのですが、

 

 

これは、アクセントの上げ下げとは、また別のルールがあって、

 

 

NHKの日本語発音アクセント新辞典にも、はっきり書かれています。

 

 

ある単語(頭高型の語を除く)を単独で発音した時に、

1拍目から2拍目にかけて音調が上昇するというのは、

普遍的かつ・全般的に起こることである。

 

 


つまり、何を言いたいかというと、

 

 

ホント、これは、端的すぎますが、

 

 

 

 

単語の2拍目は、もれなく上げて読んでね💛

(恋・ごはん、のような最初の音にアクセントがある単語以外は)

 

 

 

 

ということです。

 

 

 

 

 

 

え、2音目を上げる?

上げるって、どのくらい、どうやって?

 

 

・・・と思われた方もいらっしゃると思いますが、

 

 

この音の上げ下げを文章でお伝えするのは、至難の業なので、

 

 

また、別の機会に改めてお伝えしたいと思いますが、

 

 

この2音目上げ、が出来るかできないかで読み方は、格段に変わります。

 

 

 

 

個別指導でお伝えする時には、

 

 

こんな感じで、手を使ったりしながら、音の高さを習得していただいています。

 

 

 

 

※音の入り方、2音目の高さなどをアドバイス中

 

 

 

 

 

 

ちなみに、先日、原稿読みの指導をさせていただいたアナウンサーコースの学生さんからの感想です。↓

 

 

◎内山さんに原稿読みを見て頂いたのですが

五分教わっただけで読み方、間の取り方等全てが変わり自分でも驚きました。

これまで独学自己流だったので、このタイミングで教えて頂けて本当によかったです。

 

◎うまいけど、何かクセがある・・・といわれていた自分の読み方のクセを、内山さんがすぐに見抜いてくださり、とても聞きやすいクセのない読み方に変わって本当に嬉しいです。

 

◎原稿にはたくさんの抑揚があることがわかり、棒読みだと思い込んでいた私にとっては驚きの連続でした。この理論を知らずに原稿読みをしていたかと思うとゾッとします。

 

​​

 

 

 

我ながら、お役に立ててますね♡ (´▽`*)

 

 

 

 

 

 

 

 
上達のポイント~とにかく、自分の声を聞いてみること~

 

 

では、自分で読み癖を改善するには、どうしたらよいでしょうか?

 

 

もう、これは、言うまでもなく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「自分の声を録音して聞いてみる」

 

 

 

 

これに尽きます。

 

 

 

 

 

 

でも、聞いたところで、それが良いのか悪いのか、自分で判断するのは難しい・・・という方は。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うまい人の真似をしてみる」

 

 

 

ことをおススメします。

 

 

 

 

各テレビ局のニュース(動画)サイトは使えます!

 

 

 

現在はNHKをはじめ、民放各社、それぞれニュースサイトがあり、

実際にアナウンサーがしゃべったニュースがそのままアップされています。

 

 

 

ご参考に

NHKの動画サイトです

 

 

 

 

 

 

まずは、実際のアナウンサーが読んだ

 

 

音の入り方、

高さ、

抑揚、

スピード

 

 

を完全にコピーしてみるのです。

 

 

 

最初は、何も考えず、とにかく真似てみます。

 

 

 

きっと、自分と違う「間」であったり、「速さ」だったり、「高さ」であることに気づくと思います。

 

 

 

何度か真似をして読んでみて、

 

 

 

可能ならば、是非、自分の声を録音して聞いてみてください。

 

 

 

抑揚をつけて読んでいるつもりでも、意外にのっぺりしていたり、

 

 

高い音で入っているつもりでも、意外と低かったり、

 

 

自分の読み癖を、まずはご自身が理解することが一番の近道です。

 

 

 

耳が慣れていけば、次第に、その通りにしゃべれるようになっていきます。

 

 

 

もちろん、ニュースサイト以外でも、

ご自身が好きな(この人上手いな)と思う読み手さんをお手本にするのも良いと思います。

 

 

 

 

 

 

今日のまとめ~読み癖の治し方・上達のポイント~
 

 

 

●まずは、冒頭の音の高さを気をつけてみましょう。

 

高すぎ、または、低すぎていないか

 

 

 

次に

 

単語の1音目から2音目にかけて、上げて読めているか

 

をチェック。

 

 

 

それが出来たら

 

●ニュース動画サイトなどで、お手本を聞いて真似てみる

 

 

 

そして、もっとも大切なのが、

 

●自分のしゃべりを録音して、聞いてみる

 

 

 

 

そして、大前提として・・・

 

 

●意味のまとまりを考えて、「伝わるように」読む

 

 

ということも、お忘れなく。

 

 

 

 

※「アナウンサー受験の原稿読みで面接官がチェックしているポイント」に関しては、

こちらもご参考になさってください。

 

 

 

 

 

 

 

アナウンサー試験の原稿読みでは、

 

 

「下手」よりも

 

 

「変な癖」

 

 

のほうが目につきやすい、といわれています。

 

 

 

 

読み癖のない、聞き取りやすい読み方ができるといいですね。

 

 

 

 

 

 

フリーアナウンサー&自己PRアドバイザー

内山久美子

 

 

 

 


 
 
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