アナウンサー試験で、必ず出される「原稿読み」
「原稿読み」の試験では、何を見られているのでしょうか?
現場面接官の「リアルなチェックポイント」もご紹介!
見られているのは、技術よりも・・・○〇〇力
本物の声で自分を語り
自分を好きになる人を増やしたい
フリーアナウンサー&自己PRアドバイザーの内山久美子です。
今日もお読みいただきありがとうございます。
アナウンサー試験では、面接やカメラテストの段階で、
必ずといっていいほど「原稿読み」が課せられます。
原稿の内容は様々で、オーソドックスなニュース原稿もあれば、
天気予報、ナレーション、スポーツ原稿、CMなど、多岐に渡ります。
これらを毎回、全部を読まされる、、、ということではなく、
だいたい1回の試験で1~2つの原稿を読むことが多いようです。
原稿は、
控室で渡される場合もあれば、
読む直前に渡される、ということもあり、これもまちまちですが
一つ言えるのは、
どの状況であっても、
大きな声でたっぷり下読みが出来る・・・という状況はあまりないので、
基本、限られた時間で黙読&内容を掴む・・・ということが重要になってきます。
そして、最近の傾向としては、
エントリーの段階ですでに「原稿読み」の動画を提出させるケースが増えています。
この動画提出の意図としては、
「画面に映った雰囲気・しゃべり方を事前に把握して、本人像を掴む」という側面が強いので、
アナウンサー試験を受けるのだったら、やはり、早い段階で、
「原稿読み」は押さえておくべき項目、といえると思います。
さて、「原稿読み」で見られているのは、どんなところでしょうか?
まず、チェックされるのは、
●声の質・声の大きさ・声のトーン
といった「声」そのもの。
そして、
●アクセント(なまりや方言)
●声の出し方のクセや話し方のクセ
といった、「話し方のクセ」かと思います。
俗に言われる、現役アナウンサー並みの「読み方のうまさ」
を見ているわけではないので、
(もちろんうまいに越したことはありませんが・・・)(*‘∀‘)
基本的に
◎響く大きな声ではっきりと
◎自然な抑揚で癖のない読み方
をしていれば、
まず、第一段階はOKだといえると思います。
逆に、現場の面接官の方と話をしていて、特に、アナウンサーが面接官をする場合、
どんな「読み方」が気になるか、よく話題になるのですが、
どなたと話していても、共通してあがる項目があったので、ご参考までにご紹介しますね。
①早口で聞き取れない
②不要な抑揚や我流な調子
③常識的な漢字の誤読
①に関しては、読んで字のごとくで、
「そのスピードで話して、聞いている人が理解できるかな?」・・・という基本的な部分。
緊張している、原稿読みの経験がない・・・などいろいろな理由はあるかと思いますが、
「人に伝える職業の試験」という点からも、これは、意識をすれば改善できる点かと思います。
・
次に、意外に根深い②の問題
採用担当者の方とよく「厄介な問題」として話題になるのが、②の変な抑揚・自己流調子問題です。
これは、接客業のアルバイトや、独特のしゃべりを要求されるアナウンス経験をされた人によくある傾向で、
ご本人がご自身の「クセ」に気づいていないことが、悩ましいと言われています。
これに関しては、
ご自身のしゃべり方を録音して、「聞いてみる」、または「聞いてもらう」ことが最短の解決策だと思います。
そして・・・③
原稿には、時々、あえて、読みづらい漢字や地名を入れることがあります。
全国の地名で、「こりゃ~読めないわ」という超難読漢字は、別として、
◎ニュースで頻繁に取り上げられている一般常識的な単語
◎読めないと恥ずかしい人物名や地名
に関しては、誤読をすると「アナウンサーの資質」を疑問視され、
マイナスの印象が強く残るので、
ここは、是非押さえておきたいところです。
逆に、難しいカタカナ語を噛んでしまった…等の「訓練すればなんとかなるミス」は、
本人が気にするほど、マイナスではない・・・というお声をよく聞きます。
(噛んだことで意気消沈して、その後の読みがボロボロになるほうがマイナス)(*´ω`)
さて、前置きが長くなりましたが、ここからが今回、一番伝えたかったポイントです。
「原稿読み」で面接官は何を重要視しているか・・・
それは、
↓
↓
↓
「原稿の内容が伝わる読み方が出来ているか」
これに尽きます。
アナウンサーの使命は、
わかりやすく「伝え」、それがきちんと「伝わること」です。
その点で考えると、
まずは、自分自身が、その「ニュースの内容を、きちんと把握すること」
そして、その内容を「初めて聞く人が、1度聞いただけできちんと理解できるか」
という相手目線の考え方ができるかどうかが非常に大切です。
・
具体的には、
文章の構成や意味のつながりを意識して読む。
・・・ということでしょうか。
特に気をつけなくてはいけないのは、
内容がきちんと伝わるための
「、(読点)」を意識することです。
・
・
・
例えば、以下の文章、
「読点」のつけ方次第で意味が2通りに読めます。
↓↓↓
例題:
要は、「こぶしを振り上げているのが、兄か子どもたちか、どちらなのか」を明確にして読まなければいけないわけですね。
お兄ちゃんは、相当怒っているようですね。(笑)
では、もう一つ。
子ども同士がケンカでもしているのでしょうか?
お兄ちゃんは、ケンカをやめさせるために追いかけたのでしょうか?
・
いかがでしょうか?
このように、「読点」一つで、意味が明らかに変わってくるのです。
これは、長文のニュースであっても同じです。
この「文章の内容を理解して伝えているか」
つまり
文章の内容が伝わる文節の切り方、読み方が出来ているか
は、「原稿読み」で一番チェックされているポイント、
・・・といっても過言ではありません。
前述の「アナウンサー面接官がチェックする、嫌な読み方」ですが、
実は・・・
最も多かったのは、
▼内容を理解して読んでいないこと
だった、ということを追記しておきます。
今日は、アナウンサー試験における「原稿読み」のポイントをお伝えしましたが、
いかがでしたでしょうか?
普段、自然に会話する時には、「当たり前」に出来ている「文章の切り方」が
「原稿」を前にすると、突然、文字に引っ張られて、おかしな切り方になってしまう、という傾向があります。
是非、「話して伝える時の切り方や間」を、ベースに練習してみてください。
この他の、具体的な練習方法などは、また機会を改めて書きたいと思いますが、
◎正しい発声
も
◎響く明瞭な声
も
すべて、
「内容を正確に伝えるために必要なスキル」になりますので、
是非、「発声」と「内容の把握」のどちらも大切に、
これからの練習に役立てていただけたら幸いです。
●大切なのは、読みのうまさよりも、
「伝える力」
・・・というお話しでした。
必要な方に届きますように・・・。
①早口で聞き取れない
②不要な抑揚や我流な調子
③常識的な漢字の誤読
④内容を理解せず、ただ読みあげている
フリーアナウンサー
内山久美子
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基本、本音しか書いていません(笑)
あなたの背中をそっと押せたら幸いです。