運動会シーズン!
大きな声で声援を送るシーンも多いと思いますが、
喉から絞り出すような声の出し方では、すぐに喉はつぶれてしまいます。
アナウンサーという職業柄、「腹式呼吸」は基本の「き」
期せずして息子に教えることになった「腹式呼吸」
声を大切にしたいこの時期、ご参考にしていただけたら幸いです。
本物の声で自分を語り、
自分を好きになる人を増やしたい
フリーアナウンサー&自己PRアドバイザーの内山久美子です。
今日もお読みいただきありがとうございます。
長男の小学校の運動会がまもなくです。
2学期早々、学校から帰宅した長男(小4)が、
ちょっと嬉しそうにこんな報告をしてきました。
「おれ、運動会の応援団に立候補して、選ばれたよ!」
※写真はイメージです
お~、それはそれは。
やりたいことがあって、自ら手を挙げ、実行するのは、ご立派。
・・・でも、会話をしつつも、私にはふと「ある不安」がよぎりました。
「声、潰すだろうな、きっと・・・」
でも、その時は、意気揚々と応援歌を練習する息子にそんなことも言えず、
しばらく見守っていたのですが・・・。
その時は、思った以上に早くやってきた・・・。
練習2回目が終わった帰宅後・・・。
「マ、ママ・・・声が・・・でない。
喉が・・・痛くてしゃべれない・・・」
と、声、ガッラガラで、かすれ声の長男。
あ~やっぱりか・・・。(ノ´▽`)ノ
じゃ、いよいよここで私の出番かな?(笑)
私:「ねえ、のどが痛くならずに、
大きな声がしっかり出せる声の出し方があるんだけど、
やってみる?」
息子:「えっ、ホント?やるやる!!」ヽ(゚◇゚ )ノ
↑聞こえるか聞こえないかのカスカス声。
・・・という事で、私の職業柄、絶対絶対必須!の
「腹式呼吸」を
初めて息子に教えることになりました。
『腹式呼吸』は簡単に言いますと
「お腹でする呼吸法」のことで、
胸でする『胸式呼吸』に比べると、
比べものにならないほどメリットがいっぱいです。
●クリアーで聞きやすい声になる
●響く安定した声になる
●説得力が出る
●声量が上がって、声が枯れにくくなる
●緊張した時にも落ち着ける
●ダイエットにもつながる
・・・そんなメリットを、息子にもわかりやすく説明。
でも、そこはやはり小学生ですね、数々のメリットよりも
「せっかく練習一生懸命やったんだから、
本番で声、枯らしたくないよね。
ビシッと良い声出るとカッコ良いよね~」
という、カッコ良いの一言が効いたようです。( ̄▽ ̄)
普段息子にいくら「勉強やろう」と言っても、テコでも動かないのに、
今回の「腹式呼吸」は気持ち悪いくらいに『素直に』言う事を聞いてくれました。(笑)
これは、ひとえに、
「腹式呼吸」をやるメリットが、
息子の思うメリットとうまく合致したからだと思います。
自分にメリットがある、
それが嬉しい、楽しい、カッコ良い・・・
につながると人って動くんですね。(笑)
あぁ、これって大人も一緒ですね。(*´σー`)
『腹式呼吸』の説明の仕方って、本当に色々あるのですが、
今回は小学生の息子が
無理なく理解してくれた、
私なりのやり方をお伝えします。
ちなみに息子のもともとの声の出し方は、
声を絞り出すような、苦しそうな感じでした。
この状態を解消するには、
「腹式呼吸」と「のどを開くこと」が効果的です。
では、実際にやってみましょう!
①まず口から息を全て吐ききる
(一度、息を全部吐き出しましょう)
②わかりやすいように、一度息を止めて、次に「鼻」から息を深く吸う
(体全体を風船とか樽だとイメージして、そこに空気を入れて膨らませる感じで)
③そこから、
お誕生日ケーキのろうそくを一気に吹き消すイメージで
「フーーーーッ!!」と吐ききる。
(ここで体に力が入っていたら、力を抜いてね)
④その後、リラックスして再び鼻から息を吸うと、
自然にお腹が「プクーッ」と膨らんで「腹式呼吸」になっています。
(・・・のはず)笑。
⑤この『口から吐ききって、「鼻」から吸う』を繰り返してやってみると、
だんだん「腹式呼吸」のコツがつかめてきます。
繰り返しになりますが、息を吸う時は「鼻」からです。
※今回は「腹式呼吸」を意識してもらうために「鼻」から吸ってもらいましたが、
普段しゃべる時は「口からも呼吸」をしないとちょっと苦しいと思います。
それでも、しゃべっていない時でも、いつも口が「ぽかん」とあいてしまっている人は
普段から「鼻」での呼吸を意識してみてください。
どうでしょうか?できましたでしょうか?
ちょっとわかりづらい、出来ない、という方は、
寝ている時の状態のほうがわかりやすいかもしれません。
寝ている時って、よほどの事が無い限り、
皆さん「腹式呼吸」です。
もう何も考えず、ただただリラックスして、大草原にでも仰向けに寝ている状態を
イメージしてみてください。≧(´▽`)≦
①仰向けに寝て、全身の力を抜いてリラックス。
②お腹に手をあてて、口から体の全ての息を吐ききる。
(お腹、ぺったんこになったかな?)
③そこからリラックスした状態で、「鼻」から息を吸ってみる
(お腹が「プクーッ」と膨らんできましたか?)
④そしてまた「口から吐いて、鼻から吸う」の繰り返し
(お腹がちゃんと「引っ込んだり」「膨らんでくる」のが手で触ってわかればOKです)
どうでしょうか?
感覚的には「寝て」やってみたほうが「実感しやすい」方が多いようですが、
立って実感できた方は、その後、その呼吸法で声を出してみると
「声のかたまり」が「ポンッ」っと出てくる感覚が体感できると思います。
ちなみに小4の息子は、「誕生日ケーキのろうそくを消すイメージ」で、
お腹から声を出すという感覚がつかめたようです。
この『腹式呼吸』と、あとは喉に負担をかけない
『喉を開いた発声方法』を伝えて
レッスン終了。
最後は本人もビックリするほどの大きな声が無理なく出て、
「あ、力、入れなくても響く声が出た~!!」と、とても喜んでいました。
(声はまだかすれていましたが、↑これはちゃんと聞こえる声が出ていました)
こんなにすんなり理解できるのだったら、『腹式呼吸』をもっと早く教えてあげてれば良かったな、とも思いましたが、
これが息子にとってのタイミングだったのだと思います。
①口からすべての息を吐き切る
②リラックスして鼻から体全体に空気を入れるつもりで吸う
③ろうそくを吹き消すイメージで一気に「フ―ッ」と息を出す
④その後、また鼻から思いっきり吸う→吹き消すの繰り返し
普段の自分の呼吸が「口呼吸」か「鼻呼吸」かのチェックにもなりますので、
是非、お試しください。
フリーアナウンサー
内山久美子
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