柚菜が彼に言われた言葉は『思いやりをもって』だけじゃなく『わがまま』とも『自分勝手』とも言われ、

「柚菜ってそんな子だったっけ?」

でした。
堪えたなー。


ということで彼と一線置く作戦に。


だってね、


「女の子はわがままで寂しがりっこで
(柚菜が教えてやった。
それをうまくかわすのが男の包容力だとも言った。)
柚菜は寂しさから来るわがままになることがあるだけだよな。」



ってそんなこと言ってたくせにって思ったから。

柚菜が彼が寝てることを分かっていたのにしつこく電話を鳴らして起こしたのは、ただ単純に


「おやすみ」


って言いたかっただけ。
寂しかっただけなんだ。


でも思い返してみたら昔付き合っていた彼氏に対してはこんなに連絡を大事にしていなかった。むしろ鬱陶しい限りだった。内容も連絡事項のみだったなー。
それから普段も自由にしてて欲しかったし。それは昔の彼だけじゃなく今の彼に対しても当初はそんなスタンスでいたはずだった。

そのことを考えた時に柚菜は彼に依存しすぎていたんだと気付いた。
恋愛にありがちないつの間にか作り上げてしまう勝手なルール。それをしていて自分も相手も窮屈な思いをしていることが分かった。

だから一線を引くと言うよりは、自分らしさを取り戻そうと思う。