あたしはついにキャラを作った。

じろーにはあたしからの内緒話で初めてキャラ名がわかる。


気に入ってくれるのかドキドキした。


「あたし。
さゆだよ。」


(名前を沢山だすのは混乱しそうなので、再び『さゆ』とします。)


じろーはかわいいと言ってくれた。
何かを参考にしたのかとまで言われた。

まったくのオリジナルだけど(笑)


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じろーは時間の許す限り、あたしといてくれた。
ただその頃のじろーは仕事が忙しかった。

1人の時の方が多かった。
そんな時はつまらないからログインすらしなかった。


だって…あたしは元仲間がいても話しかけることもできずに、近くにいても素通りしなければならない。
むしろ遠ざけなければならなかった。


一度、銀行に勇がいたときがあった。
その時だけは、隣りに立ってみた。


もちろん気付くわけもないけれど。
寂しかった。

あたしの知り合いといったら、
その時はじろーしかいなかったのだから。

あたしがゲームに戻ったのは、
じろーがいるから。


そう思ったら余計にゲームから足が遠のいた。