『辞めるなよ。
辞めなくたっていいじゃん。』
また言われた。
「引き止めないんじゃなかったの(笑)?」
『いや…。』
「あたしさー、もう誰かがそばにいてくれないと続ける気にもなれないんだよ。
もうさ、いろいろあって疲れちゃったけど、のんびりしながらそれでも誰かがそばにいてくれたらなって思っちゃうんだよね。」
それをいうとじろーは黙ってしまった。
さすがに理解してくれたようだ。
あたしだってできることなら続けたかった。
だからあまりにも言われると辛いだけ。
だけど…じろーは黙ったわけではなく考え込んでいただけだった。
『なんでオレこんなさゆを引き止めてるんだろ?』
『さゆ。』
名前を呼ばれた。
チャットなのにその時の呼ばれ方はかしこまって聞こえた。
「はい。」
だからあたしもかしこまった。
「さゆ。
…仮にオレがさゆのそばにいるって言ったら続けるん?」
え…。
あたしは言葉を失った。
思いがけないじろーの言葉…。
嬉しいと思った。
本当に。
他の人も恋人の話は出して来た。
でもすべて過去形の言い方だった。
~だったのに。
とか。
でもじろーは違う。
辞めなくたっていいじゃん。』
また言われた。
「引き止めないんじゃなかったの(笑)?」
『いや…。』
「あたしさー、もう誰かがそばにいてくれないと続ける気にもなれないんだよ。
もうさ、いろいろあって疲れちゃったけど、のんびりしながらそれでも誰かがそばにいてくれたらなって思っちゃうんだよね。」
それをいうとじろーは黙ってしまった。
さすがに理解してくれたようだ。
あたしだってできることなら続けたかった。
だからあまりにも言われると辛いだけ。
だけど…じろーは黙ったわけではなく考え込んでいただけだった。
『なんでオレこんなさゆを引き止めてるんだろ?』
『さゆ。』
名前を呼ばれた。
チャットなのにその時の呼ばれ方はかしこまって聞こえた。
「はい。」
だからあたしもかしこまった。
「さゆ。
…仮にオレがさゆのそばにいるって言ったら続けるん?」
え…。
あたしは言葉を失った。
思いがけないじろーの言葉…。
嬉しいと思った。
本当に。
他の人も恋人の話は出して来た。
でもすべて過去形の言い方だった。
~だったのに。
とか。
でもじろーは違う。