サボテンってとげだらけじゃない。
なんかすげーな。って昔から思ってたんですよ。
あいつはただものじゃないと。
まあ考えても見れば、ただでさえ、水分のないカラカラの砂漠っていう厳しい気候の中で、自分をつまもうとする鳥や、小動物など、周りはほとんど敵だらけなわけで。
なかなかサボテンの暮らしも大変だなあと思うわけです。
そういったことに対抗して、身を守るために、ああやってトゲを生やしてんだろうな。
それは、キリンが高いところにあるエサを取るために、あんなに長い首を持つようになったのとおなじことで、
きっと生物として生き延びる本能としての正しい進化なんだろうけど。
なんだかそのことにサボテンの孤独を感じたりもする。
弱い身を守るために、武装して、回りを寄せ付けずに生き延びていく。
数万年の進化の中で、そうして全身にトゲを身にまとうようになる。
それは、家族を守るために銃を持つことを許された社会にも似てるし、
テロや戦争を続けて互いに武装していく人々にも似ている。
銃を担いだテロリストの孤独がサボテンの孤独と同じだとしたら、
数万年後の人類は、全身に憎しみのトゲをはやしているのかもしれない。
・・・・でも、ウニはバクバク食べちゃうよ!!