子供を産まない女は、果たして悪なのでしょうか?
私は、男と女のサガの違いについては自分なりの解釈をしている
つもりである。
身体的な違い、精神性の違い、行動の違い・・・それらは、競っても
仕方のないことだと思う。なぜなら、「その立場になってみないと本
当に理解することはできない」からだ。
そんな何も生み出さない争いよりも、双方の性の違いを認めつつ、
いかに楽しく尊重しあい、想像しあい、愛情を持って共存できるか?
を前向きに考えるべきだと思っている。
それを踏まえたうえで・・・
昨日の爆弾発言。
久々に「暴言を吐かれた」と思った出来事である。
その男性は初対面・歳のころ50代半ばと予測・とある会社の社長と
思われる。正体が不明なのは、「たまたま」お会いし、「たまたま」
お話をしただけだからだ。
私の知人も踏まえ、その「たまたま」お会いした方と昨今のいじめ問題
や親子の関係、殺人の多さについてなど、真面目なトークをしていた。
話の流れからその時、その男性が私に聞いてきたのだ。
「子供を産みたいと思うか?」
私は正直に答える。
「今は思いません。先ほどのいじめ問題や社会情勢、自分の経済力、
パートナーの不在、自分自身の生き方を考えたときに今の私では産ん
で育てる自信がありません。心から子供の存在が必要だと思えたとき
に産めばいいのではないでしょうか?」
するとその男性はこう言い放った。
「あなたの、その考え方が女としての生き方を放棄しているんだ!
女が子供を産まないなんて、生きる価値ないだろう。今のあなたの
発言はただ自分のことが大事なだけだろ?あなたの歳なら子供が
ふたりいてもおかしくない。子供を産むのが女の役目だろう!」
初対面だし、私も大人だし、人も回りにいるし・・・
理性を利かせ、よくその場を堪えられたと思う。ただ、自分の表情が一瞬に
して歪んだのが解った。
危うく涙が出そうになった。
その方のロジックからすると、女は「子供生産マシーン」ということになる。
勿論、女しか産むことができない。子供を産むのは女の役目でもある。
もし男も同じような性を持っているのであれば、過激な話種だけ植え付けて
同じようにお腹を膨らませ、十月十日身篭って全身全霊で子供を守ってもら
えばいいのだ。
そこまで言うなら、代わりに産んでみてはどうでしょう?
思わず言いかけてしまったが、前述のとおり、サガの違いでああだこうだ
と話したり、「セクハラ発言だ!」と吠えていても生産性がない。
それはその方の考え方であり、世の男性たちが私のように独身・子なし・
働くことで社会との関わりを持っている女性に対し「生きる価値なし」と思っ
ていないことを心から願う。
そういいながら、その方は他の方と
「他所で彼女作って子供作ろうかな~。でも経済力が必要だよな」と言って
いた。
私がスナイパーなら、秒殺していたところである。
心から愛情をもって接することができない子供を大量生産したところで、
何になるのだ?子供の必要性と性の捌け口を同化してないか?
生めよ増やせよの国なのか?ここは。
私は、自分のことがとても大事である。
自分がこれからどういう生活を送り、どういう人達と出会い、どういう仕事を
し、どういうパートナーを見つけ、どんな人生を送っていくか・・・その考えが
私の今のプライオリティ・ワンである。それを自己中心的な生き方だと否定さ
れても仕方ないと思っている。
その中で、あくまで今の私には「子供」という選択肢がないだけだと思っていた。
愛のない結婚生活の果ての子供など、必要ない。
だから、結婚ということに対しても人よりも慎重なのかもしれない。
無償の愛と全責任を負う覚悟を決めたときに生まれてくる自分とは違う人格
を持った宝物。それがわが子だと思っている。
この発言は、ある意味私の考え方や日常に一石を投じたものである。
それはそれで「たまたま」出会った人から吐かれた「生きる価値なし」発言と
して笑い飛ばせることもできる。事実でもあるからだ。
しかし、より強く思うのだ。
男だとか女だとかの前に、人としてなるべく躾の行き届いた人になりたいと。